今年の秋の堺市の芸術展は、
この鍵谷節子先生の日本画の作品展が秀逸です。
東文化会館にて、24日まで開催されています。




その色彩、花や草木の息づかいや香りに引き込まれます。
堺市は、未だに美術館を持っていない珍しい政令指定都市ですが、
百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を契機に、
堺市の芸術家の作品群もしっかりと守って未来に繋ぎたいものです。
鍵谷節子先生は、日本画壇に名を記した堺の日本画家。
すでに日本美術界の大御所です。
堺市の芸術家は、様々な分野で相当なレベルの方々が多い中で、
その作品群は残念ながら埋もれています。
これらの作品群は、堺市の宝であり、今回の展覧会では、
堺市の超優秀な学芸員さんの力によって、
鍵谷節子先生の人生をかけた作品群がきちんと整理されました。
ぜひ堺市に、美術館を。
芸術や文化を守る姿勢は、同時に平和を守る都市としての意志を
表明することであると考えています。
京都や奈良や神戸や東京に行かなくても、ある程度の
著名な展覧会が堺でも鑑賞できれば、どんなに幸せでしょう。
そして堺市に生きる芸術家の作品群の常設展があり、
幼い子どもたちから学生や若い人たち、
すべての市民のギャラリーがあれば、
どんなに文化的な町になることでしょう。
日本画、洋画、水彩画、書、陶芸、焼物、
音楽、オペラ、文楽、能、歌舞伎、バレエ、日本舞踊…。
未来型美術館が求められていますね。
素敵な鍵谷節子の世界の会場で、そんな夢が広がりました!