今日、UN WOMEN日本事務所の
ミユキ・ケルクホフ所長代行と話をしていたら、
経団連が
「グローバルJAPAN 2050年シミュレーションと総合戦略」という
107ページに及ぶ本を4月16日に出版している。
その中の42ページに、
「女性と高齢者の労働参加、生涯を通した人材力強化を促進せよ」
というタイトルの論点と提言がまとめられています。
へえ、驚き。
経団連のシンクタンクが強い日本をつくるための
政策提言のこの本の中に「女性」の項目が上がりました。
経団連の役員は日本を代表するような大企業のトップの集まり。
役員は見事に男性100%。
この名簿の男女比を見るだけで、
なんと旧泰然とした組織・・・と感じてきたものですが、
研究体制やヒアリングの対象には10%くらいの女性が参画しています。
ただ原発再開のスタンスをとっている経団連。
本当の意味で女性の社会参画や
労働参加の必要性をどこまで危機感をもっているのかは、
若干不明です。
従来通りの考え方で、あくまで女性を
セカンド・シビルとしての労働力ととらえているのならば、
強い日本は実現しません。
しかし、それでも経団連の未来戦略に
「女性」の項目が一番に挙げられるというのは、
いよいよ時代です。
もっというなら、UN WOMENのWEPsへの参画や、
この国における政治にジェンダー主流化アプローチを実践されることが、
強い日本への近道です。