ビッグニュースです。
このたび堺市の竹山市長がUN Womenのセーフシティープログラム
「女性と女児への暴力のない安全・安心なまちづくりプログラム」に日本を代表して、
参画の署名をしたことが
今日付けで、ニューヨークの国連本部から
世界に向けて報道されました。
このことは今ニューヨークで開催されている第58回CSW、
女性の地位委員会でも発表され、
外務省日本政府代表部から、
外務省などにも通知されています。
すばらしいインタビュー記事が報道提供されています。
http://www.unwomen.org/en/news/stories/2014/3/interview-with-osami-takeyama-mayor-of-sakai-city
上記ページの日本語訳です。
セーフシティ・グローバル・イニシアティブへの参画にあたって
堺市長 竹山修身
女性への暴力が世界的に蔓延している中、日本においてもDVや子ども虐待の相談件数や犯罪件数は増加の一途をたどっています。
堺市は、全国初の男女共同参画宣言都市(1995年1月)であり、先駆的に女性政策室を設置した自治体として、男女共同参画の政策・施策に先進的に取り組み、国際平和の実現と人権尊重の重要性を発信してきました。また、2009年には堺市立女性センターに貴UN Women日本事務所が設置され、堺市及び日本全国の地域に向けてのUN Women活動を支援してきた経緯があります。
今回のUN Women『セーフシティ・グローバル・イニシアティブ』への参画については、2012年11月ミチェルバチェレ前事務局長がわが国の総理大臣を表敬された後本市を訪問された際、市長である私に直接本プログラムへの参画を呼び掛けてくださいました。
本市としましては、すでに30年以上前から「男女共同参画プラン」を策定し、あらゆる分野において男女共同参画の視点から施策を見直し、その視点を持った施策へと展開をし続けています。そうした経過の中で、大阪府下では最も早くに「堺市男女平等社会の形成の推進に関する条例」を制定し、体系的にも整備されたものにいたしました。
『セーフシティ・グローバル・イニシアティブ』の主旨については、私が公約に掲げ、また本市の最重要政策として位置付けている「市民が安心・元気なまち堺?堺に住みたい、住み続けたいと思われるまちづくり?」と合致しております。特に「女性と女児が安全で安心なまちづくり」の視点を持つことは、大変重要な意義があり、かつ本プログラムを実施することにより、「すべての市民の安全・安心」をより迅速にかつ効果的に達成することができると考えます。
女性と女児の安全に関わる既存政策
本市のまちづくりの基本的な方向性と取組を示す堺市総合基本計画『堺市マスタープラン』の中に、基本政策のひとつとして『暮らしの確かな安全安心の確保』があり、「誰もが安全安心なまち堺」の実現に向けた様々な施策に取り組んでいます。その基本となる「堺市男女平等社会の形成の推進に関する条例」、「堺市平和と人権を尊重するまちづくり条例」、「堺市子ども青少年の育成に関する条例」、「堺市子どもを虐待から守る条例」、「堺市安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例」などの各種条例をすでに制定しており、これらの条例に基づき「第4期さかい男女共同参画プラン」及び「堺市配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画」、「堺市人権施策推進計画」、「堺市子ども青少年育成計画」などの計画を策定し、『男女共同参画』『配偶者からの暴力防止』『子ども虐待防止』『地域安全』『子どもの安全見守り』『あらゆる人権の尊重』『いじめ防止』『子どもへの暴力防止プログラム』『妊婦健康診査』『リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)』などに関するさまざまな施策を展開しています。
堺市セーフシティ・グローバル・イニシアティブの進め方(予定)
まずはガイドラインにあるスコーピングスタディ(現状分析)に着手すべく、実施地域の選定等を行うリサーチチームを行政・警察・女性団体・地域団体・学校などの関係者で立ち上げ、検討をはじめます。
また、実施地域の絞り込みと並行して、『堺市セーフシティ・プログラム』策定に向けたワーキング
グループの立ち上げも検討してまいります。
堺市の『女性への暴力根絶』に向けた思い
『セーフシティ・グローバル・イニシアティブ』は、まさに本市が今日まで推進してきた「女性の人権」を尊重することを基点としたプログラムです。このたびの参画により、本市の従来の政策やこれからのプログラム実施が、日本全国、また世界の各国・地域に良きモデルとして波及し、すべての女性や女児の人権が尊重され、特に公共的な場所における女性や女児への暴力やハラスメントを根絶させるという明確な目的が達成されることによって、より豊かな人類社会の未来が開かれることになると確信しております。