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「日本女性会議2009さかい」を終えて

「日本女性会議2009さかい」を終えて
〜山の動く日きたるジェンダー平等の宇宙へ〜

 

実行委員長代行
山口典子

 

2007年8月、南アフリカ共和国大使公邸で開催された「女性の日」記念イベントに招待された折。当時、内閣府の男女共同参画局の板東久美子局長から「日本女性会議のことなんですが、再来年2009年の開催を一度考えていただけませんか?」とお声をかけていただきました。

その後、市長や市民人権局、また、議会や市民の皆様との折衝を経て、通常、他市が3年間かけて準備する所、たった1年半の準備期間しかないことを覚悟した上で2008年6月、「日本女性会議2009さかい実行委員会」が設立されました。日本女性会議を堺で開催するに当たり、男女共同参画宣言都市であり、男女共同参画政策について、日本一の栄誉に輝いた堺市としては、従来の日本女性会議がそれぞれに素晴らしい内容であることを充分認識した上で、さらに現状の日本社会の中で、確かな改革や改善につながる会議にしたいという強い思いがありました。

あの、与謝野晶子の生誕の地である堺が、晶子生誕131年の今、ジェンダー平等が公正で平和な社会を構築することや、持続可能な経済・環境・開発のためにジェンダー平等の視点が必要であるかということを、国際的動向そして私たちの日々の生活に密着している課題に、一貫してそのテーマを打ち出すことを実践しました。大会当日は、ミレニアム開発目標の実践者としてのトップリーダーであるジェフリー・サックス教授(国連事務総長 特別顧問)や国連女性開発基金のニューヨーク本部事務局長のイネス・アルベルティーさんをはじめ、堺を「日本で一番元気な女性たちがいるまち」と評価し、開催地としてご推薦下さった樋口恵子先生や赤松良子先生をはじめとする、世界および日本を代表する秀逸な講師先生方のご協力を仰ぐことができました。

実行委員会は大國美智子委員長を先頭に400人で組織され、そのうち250人が全体会や分科会など担当を分担し、企画から準備に至るまで延べ698時間のミーティングを重ねました。さらに準備、本番には約900人の各種団体や市民ボランティアの方々が堺市職員の方々と力を合わせて、約4,000人の参加者を迎え、会議の成功に向けて心を一つにして終始笑顔での対応で全力を尽くして下さいました。

堺市も開催に向け、予算を準備して下さいましたが、この世界的金融不況の中、プログラムの広告掲載などの形で、堺市人権教育推進協議会の企業部会をはじめとする地元企業や商工会議所、三師会、市民団体、市職員等の皆様からの1,400万円を超える協賛金が寄せられました。本当にありがとうございました。

「日本女性会議2009さかい」に集われた皆様と共に、私達はこの経験と学びを大いなる糧として、結ばれた絆(ネットワーク)の論を今後とも広げて参りたいと存じます。そして、ジェンダー平等の達成という目的を実現したいと考えています。

ご参加いただいた全ての皆様に、心からの感謝をもって御禮のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

「女性の力の及ぶところ はじめて 平和の光あらん ー晶子ー」