ホーム活動日記日記 > 事業仕分けと堺市のコンサルタント委託料 6月30日
活動日記
月ごとに読む

事業仕分けと堺市のコンサルタント委託料 6月30日

今年も事業仕分けをしますという連絡がありました。
それはそれで結構なことです。
「去年みたいに、

事業仕分けをするのに600万円ものコンサル費用使うの?」
「いいえ、今年は使いません。」
「じゃあ、ファシリテイターはどなたがするの?」
「直接有識者に依頼します。」


私はずっと気になっていました。

議会でも何度か質問もしてきました。


職員の給与や退職金、

また市民向けの事業や補助金をカットしまくる前に、

やることがあるはず、と。

職員の給与を一律カットしたり、

市民団体などが、10万、20万、50万円以下の補助金で、

ほぼ年がら年中、市民や子どもたちのために

ボランティアで堺市のためにも汗を流しているところの補助金を、

何の根拠か、

数万円カットしたりする。
まあそれも、

今後の税収減を見込んでとかいうことなので、

そういわれたら仕方がないけれど、

頑張っている職員や市民のモチベーションは明らかに低下します。

一方で、

役所内部の事務仕事に関して、

ほとんどすべての段階で

コンサル丸投げという実態があるからです。
一時はたしかにアウトソーシングと称して、

外部委託を推進していたがため、

という時期もありましたが、

なんかちがうんですよね。

外部委託というのは、

本当に専門性の高い、

市の職員にはおよびもつかない分野や能力を必要とするときに、

知恵やスキルを借りる、ということだと思うんです。
現状はちがいますね。

マスタープランは、

担当部課が必死で自分たちの知恵を経験を絞り、

たたき台づくりにがんばっていました。

それでも要所要所はコンサルに委託したようです。

仕上げを磨くため、にはそれも必要ですよね。

ただこんなケースは、異例で、

ほとんどが最初から最後までコンサルに「丸投げ」。
私も堺市に大きな会議を誘致して来て、

実行委員会形式で実施していく中で、
市民や行政に力があれば、

そんじょそこらのコンサルなどまったく必要ありませんでした。
○○総研、○○通、○○堂など

大手の錚々たる企業名で乗り込んでくるコンサル会社も、

堺市にはろくな人材を送り込んできていないことが多い。

堺市はなめられている!のが現実です。
完全になめられています。

それはなぜか。

職員にコンサルを指導したり、これを頼むという、

つまりコンサルを使いこなす能力がないからです。
なぜ使いこなせないか。

自分で最初から最後まで仕事をした経験がないからです。

つたなくてもいい、

まず新人や中堅職員が自らやる、

それを上司が指導する、

というごく普通のスキルの積み重ねがないからです。
ごく普通の給料をもらう人間の「仕事」が

なされていないということです。
これは堺市に限らず、

全国のお役所に共通していると言えるかもしれません。
色んな条例、計画などが、

冊子として出来上がっているものを見ると、

市の名前が違うだけで、

体裁も内容もほぼ同じものができていることが多くみられます。

私は今までにも堺市の様々な審議会で、

そのような安直な条例や計画のたたき台が示された時に、

シビアな意見(私は、あたりまえのことを言っているつもりですが、

甘い考えの職員から見るとシビアに感じるそうです)を

いってきました。
「まったく、堺のオリジナリティー、特色がありません。

堺市として何をこの条例や計画にアピールすべきなのか、

練りましょう」と。
シビアですか?

当然のことですよね。

堺市全ての部署や職員がそうだとは言っていません。
確かに当たり前のことを

当たり前以上にできている部署や職員もいます。
でも残念ながら今は少数です。

少数の人と出会っているだけでもラッキーかもしれません。

こういう職員の給料はしっかり値上げしてほしいですね。
クーラーも電気も消された中でも必死でがんばっていますよ。

それこそ彼らは、彼女らは、

損得言わず市民のために頑張ってますよ。
こんなこともチェックするのは議員の仕事。
嫌われてもやらないと。

と思っています。

以上の思いの中で、

いい加減なコンサルになめられながら、

投入されている税金の額はいったいいくらか?

ということです。

コンサルの使用について、

どんな人材がが派遣されてきているか、

ウラをしっかり取るべきですし、

 

(だってど素人みたいな人たちが

現実に送り込まれてきているではないですか。)


職員がまず何をすべきかを問い直すべきじゃないですか。

そして、あたりまえのルーチンワークのリズムと

流れを確立すべきですね。
毎日、毎日たった一人の市民や職場以外の方と出会うことも、

話すこともなく一日中パソコンに向かっている職員さん。

愉しいですか?
管理職さん、

職員のスキルアップを、真剣に考え、

育ててくださっていますか?

莫大なお金をとられながら、

なめられたらいけません、よね。
あなたがたがなめられる、

ということは堺市民がなめられるということですよ。
冗談じゃありません。
相手はこちらのレベルを見透かしていますよ。

 

「この程度の担当者、このくらいでホイサッサと済ましよる、ごちそうさん」
てな感じでね。

 

 

ぜひエンパワメントして下さい。

 

 

公務員である以上、

議員である以上、

何らかの専門性、

そしてなすべき使命と責任を負って今があります。

お互いに頑張りたいと思います。