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村岡花子さんのことばより 10月3日

おはようございます。

昨夜は眠くて、

娘のベッドで娘と話していたと思うのですが、

そのまま深睡してしまったようです。(≧∇≦)


午前2時ごろ目覚めて

村岡花子さんのエッセイ集を読んでいました。

その中に「政治と理想」という題の

1947年(s22)に書かれた文章があり、感動しました。

 


『現在の我が国の状態を熟視するのに、私たちは男の政治家のすることに少々飽きたらない感じがしているのである。政治に対してなんと理想のないことであろう。ただ、目前の問題解決ーーーしかも極めて小手先の解決か、さもなくばいたずらに理論だけの解決のみーーーに汲々としていて、国民生活に理論を与えることを忘れている。婦人代議士の出現に対して私の抱いている願望は、この理想の欠如している政治に理想の高峰を指し示し、大いなる幻を与えることである。


男子中心に作り上げられた唯物的な経済機構の中に精神的な要素を吹き込むことである。自己の満足を追うよりも社会の利益を図ることの方を価値あるものとして、個人の利潤の確保よりも個性の保護の方を重要と見なす経済組織を、婦人の力によって作り出さなければならない。


言葉を換えて言えば、愛情の政治である。婦人が政治に結びついた今こそは、これの実現に努力すべき時である。愛情の政治の表現は多種多様である。老人の年金制度も、労働時間の短縮も、生活科学促進への政治力行使も勤労大衆の厚生福利増進も、学ばんとする意欲を持っているすべての人に教育の門戸の開かれる、真実の意味においての教育の機会均等も、結局は愛情から出発する。


男子のみによって行なわれていた政治にはこの愛情の欠如が痛感されてきた。男子から見れば婦人はあまりにも精神的であり、理想に走りすぎるとの感があったにちがいない。 「始末がつかないほど理想家だ」との嘲笑をあびせかけれている婦人を折々に私たちは見た。


しかしながら、理想を失い果てた男性の政治は、今や婦人の精神主義を必要としてきたのである。それを与えることもまた、我が初代婦人代議士にこの国が求めているところだと私は思う。』


赤毛のアンの生き方の芯に一人の人間としての

女性の意志が据えられていた村岡花子さんの透徹したポリシーが

はっきり示唆されていますね。


朝から少し長くなりました。(≧∇≦)


今日は、午前中議会で仕事、

午後は女性団体の会長会議など。

頑張ります。


皆様におかれましては、

あなたの名前を耳にしたとき、

人々の心に、なにか美しい、

気持ちのよいものが浮かぶような(アン)一日でありますように。