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ベアテ・シロタ・ゴードン 9月25日

雨が降っています。
とても静かに。
闇の中に姿は見えないけれど。

 

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ベアテ・シロタ・ゴードン。

日本国憲法の人権条項の担当をし、
第24条の両性の平等と基本的人権、
母子保健、教育、医療、福祉などすべての国民に
平等の権利を保障した女性。


2008年にベアテさんを堺市に招聘した。丸2日間、
日本語の流暢な彼女と過ごした時間は、一生の宝です。

いただいたメッセージは、3つ。
そのうちの一つがこれです。
大学院のレポートを書いていく中で発見しました。

日本国憲法がアメリカに作られたなんて嘘。
戦前から明治憲法の改正を訴えていた市川房枝先生が、
アメリカに調査に行った時、ベアテさんが偶然にも
市川先生のアシスタントを務めていた。
ベアテさんが草案した男女平等条項は、
まずケーディス大佐にかなり削られ、
さらに日米会議で互いに案を練った時、
日本側がすごい剣幕で、
女性が男性と同等の権利を持つことを拒絶したという。
ベアテさんは、なぜあなたが愛しているはずの、
母や妻や娘たち、女性の人権を認めようとしないのか?と問うたという。
いずれにしても、日本国憲法は、日米合作。

ジョン・ダワーの研究からベアテさんまで結びつけると、
敗戦70年の今が、別の角度から見えてくる。


ベアテさんは2012年の12月30日に亡くなる直前まで、
日本は、憲法9条を守ることが一番重要な平和貢献であるとおっしゃっていた。

大学院のレポートを書きながら、思わず泣いていました。

仕事柄、人様とのお付き合いは、大切だし、楽しいけれど、
毎日、わたしには、こういう、ひとり静かな自由な時間が必要です。

本当は、今日は、女性団体の女性体育祭。雨のため、
昨日の正午にブレーンのみなさんと協議して中止を決定しました。
なにせ女性約3000人の参加者。ご来賓も100人近く。
100張のテントも。多くの事業者や組織が関わって下さっているので
判断は、難しいところでした。判断の基準は、グラウンドの状態です。
雨の降り方で、安全な競技ができるかどうか。
主催者の最大の責任ですから。

でも、今日のために、半端ない準備をしてくださったブレーン、
各校区女性団体の役員、関係者の皆様、残念なことですが、
本当にありがとうございました!

今から、堺市の人権意識調査の新しい調査内容を確認します。
担当のM課長さんたちが熱心な方達ですので。

また、数時間後に、お会いしましょう。

川島なお美さんが亡くなられたとのこと。
最期まで本当にご立派でしたね。
誰よりも一番よくご自分の身体のことは、わかっておられたと思います。
最期までプロフェッショナルを貫かれました。
お見事です。
心からのご冥福を祈ります。

真夜中に僕は台所で君に話しかけたかった、というのは、
谷川俊太郎さんの本のタイトルですが、そんな気持ちの今です。