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配慮という名の人格、人権侵害 1月25日

大坂なおみさん、全豪オープンテニス決勝進出!

何度見ても、天才的なプレー、粘り強さ、...
冷静な表情、そしてチャーミングな笑顔!

勝負の時の凄味が、終わると淡々と飄々とフランクな人柄が、
どちらも素敵な大坂なおみさん。

日本テニスの記録更新!ですね。

喜んでいると、えっ?というニュース画像が。
日清食品グループの広告アニメに登場する大坂なおみ選手と錦織圭選手。

このアニメの女性は、どう見ても大坂選手ではないですね。誰なのかわからない。

日清食品は、「配慮が足りなかった」と謝罪して、
アニメ広告の公開をやめています。

配慮したつもりだったんでしょうけど、
大坂選手の肌の色、顔のつくりなどは、
彼女のアイデンティティであり、人格そのもの。

それを勝手につくり変える「配慮」の背景に、肌の色が、
褐色より白がベター、なんて考えていたなら、大まちがい。

なんてことするのかな。
今や日本を代表する世界的ヒロインに対しても、ひどいことです。

たとえ、無名の山口典子のアニメが、もしすらっとスマートに
変えられても全く嬉しくない。
むしろ、バカにされていると感じます。

私はありのままの、私を受け入れてほしいから。

それが多様性を認めるダイバシティでしょ。
それが、誰一人取り残さないSDGsでしょ。

日清食品さんは、例えば「障害者差別解消法」制定の過程で
「特別な配慮」や「合理的配慮」についてどんな議論がなされたか、
あるいは、ADA(米国障害者法)における「特別な配慮」と
差別の概念について、学んでいただきたいですね。

朝ドラになっておられる創業者の気概や精神の本質にあらためて
向き合ってほしいです。

こういう行為は、誰にとっても人格侵害、人権侵害です。

「何を騒いでるの?私は気にしない!」
と大坂選手が、さらっと流してますが、
だからこそ、今回のことちゃんと考えないと。

大坂選手は、明日の決勝に向かって頑張っているはず。

勝てば世界ランキング1位、賞金、
これも彼女はあまり気にしていないかも知れませんが、
勝てば3億1600万円。

そんな彼女自身を付属や条件抜きで、心から応援したいですね!

、毎日新聞