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鎮魂の桜は、暴力を許さない 3月30日

昨夜はさすがに、眠れなかった…。
彼女があまりにもかわいそうすぎて。

末娘も同い年の娘さんのことを聞き、号泣していました。

彼女は、地獄に生きていたんですね。
日本にいる母にどれほど助けを求めていたこと
だろうか。

なのに、誰も助けることができなかった。
私も。

自死する人を簡単に弱い人なんて決めつける人が時々いるけど、
自死ではなくて本当は他殺と言えることの方が多いんじゃないかと思う。

今日、市民相談に走った帰りに、
父が好きだった大泉緑地の桜の広場に立ち寄ってみた。

 

 

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彼女にも見せてあげたかった。

これから咲き始める桜。彼女も美しく咲きたかっただろうに。

心が今日の空のように重く、涙の雨が降る。

子どもを亡くす母親の思いを前にして、言葉を失っています。

コロナのせいで、イタリアへの渡航すら許されず、
身体を離れてやっと自由になれた娘さんの魂と一緒にここにいると、
泣いていた…。

大好きな富士山も見せてあげたかった。

よく日本に来たね、よくがんばったね、と抱きしめてあげたかった。

今、この8年間。かつて母親を半殺しの目にあわせて
日本へ追い返したあと、この父親が娘に何をしてきたのか、
捜査されているという。

刑罰はどうあれ、父親としてかけらでも自分の
娘に愛情があったというなら、その娘が自らの生命と引き替えに
天罰を下したと受け止めるのか?

なんでこの子が、死なないといけなかったん?

なんで?

妻や子ども、家族はあんたの所有物ではない。
あんたの思い通りにはいかない。

モノじゃない、人間や。人格があるのよ。自由がある。

イライラするのは、あんただけじゃないだろ。

なんで殴る?なんでいじめる?

そして  なんで死なせた?

母親を庇い続けるために、イタリアに残り、あんたに服従していた娘を。

暴力は、コロナウィルス同様以上に世界に蔓延している。

たとえ生きていても、暴力の被害者は地獄だ。
彼女のように誰にもSOSすら発することもできない状況の人は、
たくさんいる。

そんな人々を助けるために、だから堺市はセーフシティ・プログラムに
取り組んできた。女性団体や被害者グループだけではなく行政が
取り組んでいることに大きな意義がある。

 

 

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鎮魂の桜は、暴力を許さない。

彼女の魂に誓う。

本当にごめんね…。