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長崎原爆の日に 8月10日

昨日は、長崎原爆忌でした。

謹んで心から黙祷を捧げた一日でした。

広島と長崎に投下された原子爆弾が違うものであったことを知ったのは
社会人になってからでした。

原爆や戦争の悲惨を学び、二度と戦争を繰り返さないと誓うのと同時に、
原子爆弾による放射性物質の脅威について、

日本の義務教育期間や高校、大学において、教科書にも掲載されず、
学ぶことが全くと言っていいほど無い状況は、おかしいと考えています。

むしろ、福島原発の爆発事故以降は、文科省が全国の学校園に、
放射線は安全だと言わんばかりの副読本をばら撒き、
出前授業まで行ってきました。

 

堺市では、副読本の配布は行わず、また「原発が爆発したら、
鉄の鎧を着て逃げたらいい」というような無責任な出前授業を
数校の小学校で行いましたが、保護者からの抗議もあり、
私はその声を議会で取り上げて、副読本の内容とともに審議を行いました。

政治家もほとんどの大人も子どもたちも、原子力、原子爆弾、
放射線や放射性物質についての客観的知識を持っていないことが、
原爆や原発の問題点を正確に認識し得ないことが、
あいまいで危険な政策を生み出し、許容してしまっています。

例えばプルトニウムという放射性物質は、耳かき1杯の量で
3万人の生命を奪うと言われています。

福島原発の事故による汚染水の海への廃棄問題では、
トリチウムという放射性物質について議論されています。

原発容認派にとっては、生物への被害が避けられない不都合な
科学的データが数々揃っていますが、他国もやっているとか言いつつ、
押し切ろうとしています。

堺の自民党会派としては、やはり市民の皆様の生命を最優先する
スタンスで、しっかりと政策を訴えて行くために、今年2月に経産省、
環境省の担当者と話し合いをし、その後岡下昌平代議士が、
国会で、国民が納得できる原発汚染土、汚染水の処理について
厳しい質問を行われました。

今回のコロナ禍もそうですが、原爆や原発の問題については、
起こってしまったことについては、国はもうできる限りの補償を行い、
これ以上被害を拡散しないための政策を決断実行するしかありません。

それが政治の責任であり、企業の責任であると考えます。