重度重複障がい者の通所、入所施設についての課題は、
私が女性団体に入会して以来35年間、共に活動しながら、
堺市や府、国への要望を重ねて、少しずつ政策実現をしてきました。
堺市にあった大阪府立障害者センターがなくなり、その後堺市が
重度身障者のためのベルデを開設しましたが、その際、
すでに定員数が少なく、ベルデに入所できない方々が、
数十人いらっしゃることは、最初からわかっていました。
この点については、議会において何度も追求、要望を行いましたが、
市はそのままで開設しました。
重度身障者は、24時間の見守りと医療的介助が必要です。
介護する親御さんたちも、もちろん子どもさんと居たいのは
やまやまですが、高齢化して体力的に介護が無理になっているのです。
新しい入所施設が無理なら、なぜベルデの定員数を広げておかなかったの
かと、腹が立ちます。
しかし、お母さん方は、待っておれないので、これまで自分たちで、
お金を集め、土地を探して通所施設やショートステイなどの建設や
運営をして来られました。
そもそも国の、障がい者施策は現場とかけ離れており、
その中でも重度身障者への理解と認識が不足しています。
施設の配置人数が少なすぎるのです。
その分、堺市は補助していますが、それでも足りていません。
今日の会議では、コロナ対策についても協議されましたが、
重度身障者の保護者がコロナに感染して、入院した場合、
残された重度身障者は、どうなるのか?
堺市でも、このケースについては、まだ段取りができていないので、
早急に病室の確保等が必要であると、強く要望しました。
堺市において、堺市医師会との連携で発熱外来の取り組みは
始まっていますが、まだまだ皆さんに、周知が足りないですね。
ホームページに黙って掲載しているだけでは、周知したとは言えないし、
事実、周知できていません。
堺市も財政危機とは言え、市民の生命を守ることについては
義務があります。
とくに脆弱な立場の市民をまず守ることが大事です。







