ホーム活動日記日記 > ジェンダー平等はオリパラだけじゃない! 2月21日
活動日記
月ごとに読む

ジェンダー平等はオリパラだけじゃない! 2月21日

朝からテレビで、今回のオリンピック組織委の新会長選出から、
ジェンダー平等を考える討論番組をしていました。

柔道の金メダリストである山口香さんは、もともと柔道界で色々と
改革をして来られたアスリートです。

数年前に堺市の男女共同参画センターでご講演を聞きました。

柔道は初段以上になると、白帯から黒帯になりますが、日本の場合、
男子は黒帯ですが、女子は黒帯に白線が2本入っていたと。
それを国際柔道連盟から、女性差別だと指摘され、国際大会だけは
女子も白線無しの黒帯だったけれど、国内大会は、白線ありのままだった。それを改善したのが山口香さんでした。

思えば柔道界をはじめとして、日本を代表するトップアスリートたちの
セクハラや性暴力事件は、後を断ちませんでした。未だに大学等の
スポーツ界も、プロ、アマ問わず盗撮、痴漢、強制性交などの
性暴力事件は、頻発しています。

 

その背景にあるのがジェンダー平等意識の不在であることを
認識しているスポーツ界の指導者、管理監督者は、ほぼいません。
またジェンダー平等の問題は、人権問題であることを認識や理解を
している人が、ほとんどいないのが現状です。

だから、今回の森発言から社会全体が、本質的に課題解決をすることに
取り

 

組む必要があります。

人権とは何か?人権を尊重するとはどういうことなのか。

教育によって意識を変え、みんなが行動変容をはかっていくことが大事ですね。

それが理解できれば選択的夫婦別姓や女性の過少代表の問題など、
自ずと解決されますね。

誰もが尊重され、生きやすい当たり前の社会をつくろうと声を上げる人が、
とくにジェンダーに関しては、また差別的に中傷誹謗のターゲットに
されてきました。今もまだそういう傾向にあります。

 

日本はジェンダーや人権については世界から相当遅れています。
だから格差が拡大するばかり。結局自分自身の生活が脅かされるのです。

政治がまずその認識を持って取り組むことが先決です。
人権に関しては政治家から再教育するべきですね。

そして学校教育やすべての組織や地域における人権教育、
ジェンダー平等教育をしっかりカリキュラム化して、学習することが、
今、やらなければならないことです。

あらゆる分野で、先進的で優秀な人も、技術も、あるいは、
各界の代表者もこの肝心な人権意識が低いと、世界に通用しないのです。

ただ、自分の35年間にわたる女性運動の経験から、
少しずつ社会が変わってきていることを実感しています。

報道の中で、ジェンダー平等という言葉が飛び交っていますから。
(@>u<)

 

やっとって感じですが。

一時、どこかの国の総理大臣やどこかの市長が、
堂々と「ジェンダー」という言葉を使うな、と指示していたのも、
ほんの数年前のことです。

それこそ大々的にニュースにしてほしかったところです。

私は、相撲をオリンピックの種目にするために、日本女子相撲連盟の
顧問をさせていただいています。

日本国際相撲連盟との協働で、あともう少しのところまで来ています。

体罰や暴力、また性暴力が横行するスポーツ界や教育現場を放置して、
日本のオリンピックやパラリンピックだけでなく、未来はありません。

またジェンダー平等意識の低い企業には、
世界からの投資もされないのが現実です。

人権教育が主要科目にならない限り、

受験科目じゃないオマケの扱いでは、
この社会の空気を変えていけないのです。

夫婦同姓でもこれだけの離婚、DV、子ども虐待、
ひとり親家庭が多いのは

なぜでしょう。

そんなことからも、様々なことをジェンダーの視点から見直して
いきたいですね。