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O-157学童集団下痢症を忘れない日。〜生命と感染症対策を想う〜 7月12日

おはようございます。

今日は、堺市のO-157学童集団下痢症を忘れない日です。
毎年この日に、追悼と誓いのつどいを開催しています。

 

 

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1996年の今日、学校給食に起因するO-157感染症により、
学童7892人を含む9523人もの市民が感染し、腹痛や嘔吐、
下痢に苦しみ、市内の病院は大変なことになりました。

 

当時3人の児童の生命が奪われ、
また2015年10月に25歳になられていた女性が
後遺症のため亡くなられました。

 

以来、堺市がこのことについて、誠実な対応を行うよう、
議会で今日の「忘れない日」を設置することを提案し、決定されました。

時の市長によって紆余曲折してきた追悼と誓いのつどい。

 

しかし強い意志を持って、給食の安全、感染症対策、
医療機関での治療、行政の市民の生命に対する誠意について、
この四半世紀に渡り活動を続けてきたのは、
三師会と女性団体を中心とする、
「堺市健康づくり推進市民会議」の20団体です。

追悼と誓いのつどいに出席を拒んだ市長もいたくらいです。

 

先日の地元の自治会で、
東浅香山小学校と長尾中学校の校長先生から、
7月の学校だよりをいただきました。
それには冒頭に今日の日のことが書かれています。

 

現在では、教職員も今日のことを知っている人は半分だと聞きました。
保護者の方々も事件を知らない人も多いと。

今、コロナ禍で新たな感染症に市民の生命や健康が、
また危機に晒されています。

堺市は、原因となるものはちがいますが、
世界でも未曾有の感染を経験しています。
同じ過ちを繰り返すことはゆるされません。

自ら言葉を発せられない障がい者や高齢者、
うまくまだ自分の症状を説明できない幼い子どもたちなどへの
PCR検査や抗体検査を急ぐ必要があると考えます。

 

今日の午後、追悼と誓いのつどいが、
堺市役所の「永遠に」の碑の前で行われます。
コロナ対策のために限られた人数と時間で行われますが、
どうぞ皆様も心の中で手を合わせていただければと思います。。

 

堺市では、コロナ感染者はすでに7558人、
231人もの市民が亡くなられてしまいました。

 

生命の尊厳に思いを馳せ、効果の有る対策の実践を行える一日を。

私たちの生命が軽んじられない社会で

あるために。