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長い大綱質疑3日間が終わって 6月12日

今年は役選で、

議会運営委員会の副委員長の職を務めています。

正副議長とともに正副議運の委員長は4人で当局説明を受けたり、

議会の運営について協議するという時間がけっこうあります。

 

議会基本条例が施行されてからの初の議会ですので、

今までになかった大綱質疑のやり方、

特に議案審議や陳情の聞き取りの件など、

初めての試行を行いました。

 

施行してみて、

私なりに課題が見えてきました。

 

まず、議案審議については、

各会派からの質疑が重複してしまうことと時間がかかること。

大綱質疑の一般質問が一問一答になったのは、

聴く市民の皆様にはわかりやすいとはいえ、

質疑が委員会並みの細かいやり取りになってしまっていること。

 

議員提案の条例については、

維新の会から提案されている条例案について、

提案者である維新の会が自らの提案である条例について

きちんと説明できないこと。

これについては、議会の「威信」に関わります。

維新の会からの質問に対する当局側の答弁も

態度が変わってきているように思えます。

単に維新の会に対する態度というより、

こんなことでは二元代表制という、

本来少なくともお互いに一定の尊厳を尊重したうえでの

議会での審議であるはずが、

冷笑や嘲笑にあふれ、

あきれかえったり、

相手をけなすような発言になったり、

非常に低レベルな雰囲気になっていることが、

懸念されます。

 

「放逐」や「駆逐」と言った議場内外での言葉の応酬も、

市民にとっては「政策」ではなく「感情論」に過ぎず、

不適切であり、人権の視点からも問題があります。

 

こういうことは、

市民の皆様に対する「愚弄」にもつながり、

議員も理事者も相当に気をつけなければなりません。

 

本来の議会制民主主義の醸成のために、

議論を高めることは重要ですが、

貴重な時間を使って建設的な政策をすすめることを忘れて、

「相手を貶める」ことだけのために

何を言ってもいいというものではないはずです。

 

今後の議会運営において、

この課題解決を行っていきたいと思います。