今年は役選で、
議会運営委員会の副委員長の職を務めています。
正副議長とともに正副議運の委員長は4人で当局説明を受けたり、
議会の運営について協議するという時間がけっこうあります。
議会基本条例が施行されてからの初の議会ですので、
今までになかった大綱質疑のやり方、
特に議案審議や陳情の聞き取りの件など、
初めての試行を行いました。
施行してみて、
私なりに課題が見えてきました。
まず、議案審議については、
各会派からの質疑が重複してしまうことと時間がかかること。
大綱質疑の一般質問が一問一答になったのは、
聴く市民の皆様にはわかりやすいとはいえ、
質疑が委員会並みの細かいやり取りになってしまっていること。
議員提案の条例については、
維新の会から提案されている条例案について、
提案者である維新の会が自らの提案である条例について
きちんと説明できないこと。
これについては、議会の「威信」に関わります。
維新の会からの質問に対する当局側の答弁も
態度が変わってきているように思えます。
単に維新の会に対する態度というより、
こんなことでは二元代表制という、
本来少なくともお互いに一定の尊厳を尊重したうえでの
議会での審議であるはずが、
冷笑や嘲笑にあふれ、
あきれかえったり、
相手をけなすような発言になったり、
非常に低レベルな雰囲気になっていることが、
懸念されます。
「放逐」や「駆逐」と言った議場内外での言葉の応酬も、
市民にとっては「政策」ではなく「感情論」に過ぎず、
不適切であり、人権の視点からも問題があります。
こういうことは、
市民の皆様に対する「愚弄」にもつながり、
議員も理事者も相当に気をつけなければなりません。
本来の議会制民主主義の醸成のために、
議論を高めることは重要ですが、
貴重な時間を使って建設的な政策をすすめることを忘れて、
「相手を貶める」ことだけのために
何を言ってもいいというものではないはずです。
今後の議会運営において、
この課題解決を行っていきたいと思います。