今日も、大綱質疑は午前１０時からです。
私は最終質問者。
最初は美原区選出の維新の会の議員から、
歴史文化にぎわいプラザや市民会館の建て替え、
大浜北町の件など、
「箱もの行政」と批判の意見。
質問した議員は、
普段、とても礼儀正しく、
さわやかな好感度満点の議員で、
もともと父上は旧フェニックス民主議員団で、
民主党の議員さんでした。
原稿をずっと読んでおられましたが、
どちらかというとご自分の意志ではなく、
読まされているという感はぬぐえませんでした。
けれど、
まず晶子記念館や千利休の茶の湯館については、
すくなくとも晶子記念館は２０年来の市民の悲願であり、
女性団体をはじめ自治連合会など主要な市民団体がこぞって
要望書を堺市に提出してきた経緯があります。
思えば、幡谷市長の時代でした。
いままでに堺市に晶子や利休を顕彰する
施設がなかったことの方が、
市内外から大きな疑問を持たれていたのです。
議会として当然、
施設のコストマネジメントを心配するのも一つのプロセス、
民主主義ですから施設に反対するのも自由。
けれど、じゃあ、対案は何なの？
どうやってこの施設を成功させるの？
ということを示さなければ、
単なる心配、単なる反対にとどまるのであれば、
それは傍観者になってしまい、
議会としての前向きな議論とは言えないと思います。
旧美原町が堺市と合併して下さって、
堺市が政令指定都市になりました。
美原区には、
新市建設計画によって、
美原複合シビック施設として美原区役所と美原文化会館、
美原新拠点内における基盤道路の整備、
黒山小学校の屋内運動場の建て替え、
総合体育館の改修事業、
総合スポーツ施設の整備によって、
夜間照明設備や観覧席を備えた野球サッカー兼用グランドと
テニスコート、屋内プール、駐車場等がつくられ、
美原総合福祉会館の空調設備なども改修、
さらに小中学校の改築や大規模改造や、
舟渡池公園の活性化、
南余部西に街区公園の整備、
シンボルロードの整備、
バスターミナルの整備やメイン駐車場の設置、
さらには現在総合防災センターの整備が、
美原区においてすすめられているのです。
これらの莫大な箱モノや
道路公園などの整備については何も触れず、
長年にわたる市民の悲願であった晶子記念館、
さらに長年、議会でも議論してきた、
とにかく老朽化した市民会館の建て替えが現地にて、
と決まった今、
これらを「箱もの」と片付けて批判する、
批判するのは自由としても、代案も示さない。
いくら、
上からかどこからかの指示なのかは知りませんが、
いずれにしてもバッヂをつけた、
美原区の市民の信託を受けた議員として、
ご自分の発言が、
会派としても責任が果たせるのかと大いに疑問です。
市長に対して、
ビジョンがないとか、
２０年後、３０年後の姿が見えないと
お決まりの質問を繰り返していますが、
今、示されている
大阪都構想そのもののビジョンなど全く見えない。
行く先々でコロコロ言ってることが違うことこそ、
まず無責任で、
人の批判ばかりするまえに、
また、たった一人の口のたつ代表にばかり、代弁させずに
一人一人の議員が責任をもって
「都構想」を説明できるのでしょうか。
堺市民に選ばれた
市会議員、府会議員、国会議員は党派はどうあれ、
堺の代表。
そういう意識が、
品のなさすぎる発言からは全く感じられません。
残念ですね。
ましてや、
市議会において「われこそ保守政党、議員全員で靖国神社に参った」などと大綱質疑で発言する。
思想信条の自由は日本国憲法で保障されているとはいえ、
そんな発言がこの市議会で何の関係があるのか、
大いに疑問です。
私は、
もっと、堺市が今やらなきゃいけないこと、
日々の生活にさまざまなことで困っている
市民の皆様のための政策論議をすることが
議員の仕事だと大綱質疑で申し上げました。
今日の大綱質疑は下記のとおりです。
・（１７）大阪維新の会堺市議会議員団 ３２番 水ノ上成彰 議員
※リンクをクリックするとPDFデータが開きます。