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イタリアのルカ先生の晶子講義 7月9日(土)

堺自由の泉大学に

イタリア国立カターニア大学のルカ・カポンチェッリ教授が来られて

与謝野晶子の講義をして下さった。

 

ルカ・カポンチェッリ教授


テーマは「与謝野晶子とアールヌーボー 〜身体表現と誘惑〜」

ルカ先生の講義は

7月17日にもシリーズ2回で開講されるそうです。


2回目のテーマは、

「20世紀初頭の日本とイタリアにおける新しい女性
〜与謝野晶子とアマーリア・ゾリエルミネッティ〜」
どちらも素晴らしい!!


イタリアのシチリアにあるカターニア大学はシチリア最古の大学。1445年創立。ラグーサ校だ。

カターニア大学には外国部の中に日本語学科があり、

ルカ先生はそこの日本文学担当。

ラグーサには有名な、

富士山そっくりの美しい火山、エトナ山がある。
行ったことはないけれど、

行ってみたい文化と歴史と音楽と学問と山登りの町。
ステキだな・・。

こんな美しい町の大学で、

ルカ先生は与謝野晶子と萩原朔太郎の研究をなさっている。

すごい・・なんで晶子なんだろう。

今日の講義は晃子の「みだれ髪」を中心に・・。

明星の話やみだれ髪の話は
ルカ先生のほんの少しイタリアがかった流暢な日本語が、

その味わいを深くしていました。
日本語は、20年来勉強し続けておられ、

時々でる大阪弁は、

大阪外大に留学しておられた頃身に付けられたそう。
なぜ晶子か?

反骨精神のある女性がお好きなのだそうだ。

それにしてもみだれ髪の表紙や、

明星の挿絵を描いていた藤島武二さんと
アルフォンス・ミュシャの絵の関係性を明確に比較され、

アールヌーヴォーと晶子の気鋭と

天才性の関連を解明されるあたり、

すごく賢くなれたように一瞬思えるほど、

すばらしい研究をされていました。

ルカ先生は、ナポリ生まれ。

よき教育を受けてこられてきたようです。
あのころのイタリアはよかったと。

今は、政治がだめらしい。
どこかのお国と同じだって・・・。

 

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20110709レジュメ
「与謝野晶子とアールヌーボー 〜身体表現と誘惑〜」レジュメ