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東京大学北岡伸一教授の最終講義を受講して 1月27日

思った通り朝から新幹線は新大阪=名古屋間で徐行運転をしていました。
まあ琵琶湖の南側の地域は真っ白な雪景色でした。
それでも東京に着いたのは、15分遅れ程度でした。

子どもたちは、「新幹線、はじめてや」と新大阪駅のホームでも、

のぞみにのってからでも、物珍しそうにきょろきょろしていました。

幸いにも米原あたりの雪景色も、

また晴れ渡った中で壮大な姿を見せた富士山も

それはそれは美しい風景として、

印象に残ったようです。

 

新幹線からこんなにきれいな富士山が見えました!

 

東京ではUN WOMEN日本事務所の初代所長代行の

佐々木さんと待ち合わせをして
一家で昼食を御馳走になってしまいました。


北岡教授の講義は、午後3時からですので、

昼食の後、車でスカイツリーがよく見える浅草橋まで連れて行ってもらい、

息子が携帯で写真を撮りまくっていました。

 

スカイツリーも見てきました。

 

その後、本郷まで。
東大の法学1号館の第25教室まで向かいましたが、

途中、工学部の学舎にスタバの看板が見え、立ち寄りました。

 

安田講堂の前で

 

いろんな人の銅像がキャンパスにあります

 

こんなにきれいな回廊が!


キャンパス内には、

大学生協の他にローソンなどのコンビニや、

スタバだけでなくドトールコーヒーなどの喫茶店が入っていました。

 


工学部の学舎にスタバが

 

受講前にスタバの抹茶なんとかを飲んでスタンバイ

 

でももう相当古い学舎です。

多くの私立大学と比べるとなかなか国立大学は大変ですね。

冬だから余計にそう見えるのかもしれませんが、

決して美しいキャンパスではないのが残念です。

こんな環境で、全国から集まった優秀な学生が、

今後日本の主要なポストについていくのかと思うと、

気温が低い以上に寒い感じがしました。

東京大学でも世界ランキング30位。

 

北岡先生の看板の前で

 

北岡教授の最終講義は、

法学1号館25教室という、

かつての学生運動の時の歴史的な教室で行われました。

500人ほど入るであろう教室は定刻までにほぼ満杯でした。
東大生以外の一般の私たちも入れていただいたわけですから、

すごいことに。

 

会場は5百人くらいの受講者で熱気にあふれていました

 


大学生になった気分?

 


東大で学校の宿題してます

 

東大生はさすがに真剣に講義を受けていました。

最終講義の中身は「政権交代と外交政策」ということで、

北岡先生は過去の初代総理大臣から歴代の政権それぞれの

外交政策の話をなさいました。

最終的に政治・外交を学ぶものは、

その歴史の裏までしっかり知っておかなければならない、

というところでしょうか。

正直なところ、

アカデミズムの中での政治外交は、

東大でもこのあたりなんだな、という感じがしました。

日本は本当に教育にもっともっと力を入れて行かないと。

政治や外交というものは、

さしさわりのないことばっかり言っていて済まされるものではありません。
基本的に誰もが傍観者や依頼者にとどまっていては、

政治家が育たないのです。

北岡教授のように真剣に学んだあとの実践が必要です。
アカデミズムの役割は、

泥まみれの政治の現場に、

精緻な分析に基づいた、空想や理想にとどまらない、

理論や手法を複数提示していくことではないでしょうか。

拝金主義とも言われる資本主義経済の中で、

人間が効率性だけを評価され、

まるでモノのような扱いを受ける社会には、

あらゆる弊害が出現します。

今、福島原発が爆発して、

そのことが明らかになっているにも関わらず、

電力会社も政府もなんら動かない。
こんなときに動いているのは

脱原発運動をしてきた団体やグループの人々。

 救いになるのはアカデミズムのなかで

学者の先生方が声を上げていることです。

そこにはまた御用学者との対立構造があって、

世の中複雑です。
原発をつくっている企業が、

また除染の機械を高く国に売りつけようとするとか。

基本的な所でまちがっていませんかね。

「人間の誠意」はどこへ行ったんでしょうか。

わずか100分ほどの講義の中でいろいろ考えさせられました。

子どもたちは静かに講義を受けていました。
彼らにとってどんな経験になったのかは、彼ら次第です。
しかしいえることは、

確かに日本の教育は、レベルが下がっているということです。

入学試験は難しいけれど。

私は自分の子どもに言いました。

「あんたらは、しっかり勉強して、

物事よく考える人間にならんと、大変な国になるね、
しっかりがんばろうね」

私自身が偉そうなこといえませんが、

52年生きてきて、この国の教育を受けてきて、
議員という職責にあって、本当にそう思います。

堺市から変革していくしかありません。

教育は重要です。