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帰宅あと 4月9日

お花見バスツアーの帰宅後、ジャケットを脱いだとたん、ピンポン。
カメラに映るは、向かいの東浅香山小学校の降井校長先生。
玄関には教頭先生も。
「今日の始業式も無事に終え、いよいよスタートです!

体育館の工事でいろいろご迷惑をおかけしております」と。
先生方の意気込みが見えます。

わざわざありがたいことです。

これからも地域の一員として、

わが母校、東浅香山小学校のために頑張ろうと思いました。

先生方の後ろに、

某中学校の件でご相談いただいていた保護者のお母さんの姿が。
みなさんどこかで私の帰りを待っていてくださったのか、偶然なのか・・?
と思うくらい一斉です。

ご両親と当時者である子どもさんと3人で、

ご挨拶に来てくださいました。
「今日、始業式で子どもたちが帰宅した後、

校長先生と担任の先生と、野球部の顧問の先生と、

新しい生徒指導の先生が4人で自宅までお越しくださいました。

とても安心しました。」と。

京都で朝10時17分に、

某中学校の新しい校長先生からお電話をいただいておりました。

 「無事に始業式を済ませました。

今日は新しい担任が決まりましたので、ご連絡します」
と。
この校長先生とは、4月5日に教頭先生とともにお会いし、

6日には私たちも含めて保護者ともあっていただき

長時間今までの経過や保護者の思いを聞いていただきました。
そこで、最初は非常に怒っていたお母さんから、

最後に感動的なお話を伺うことができました。
Sくんが大好きだった理科のY先生に手紙を書いていたと。
今回の件で、学校を休まなければならなかったときに、

あとからY先生が理科の実験をSくんと二人だけでしてくれたことが、

嬉しかったと書いていたと。

そしてそのY先生が今年でもう定年退職をされてしまうことが

とても寂しいと、書いていたと。

泣きました。
今回はこの子が頑張ってくれたおかげで

解決できたのだと私は認識しています。
親の信頼を損ない、

回復できない学校と親の思いとのはざまで、

彼は言葉にできない苦しみの中で、

それでも毅然と顔をあげて頑張りました。
その彼を支える先生がこの学校におられたのです。
理科のY先生と野球部顧問のM先生。
このお二人の先生方は、子どもをちゃんと見ておられます。
子どもを愛してくれています。
こんな状況に追い込まれたSくんを

私たちと同様に支えてくださってありがとうございました。

お会いすることはなかったですが、

Sくんから何度もお話を聞いていました。

子どもは、敏感です。大人の嘘など軽々見抜く。
逆に先生の愛情をくみ取ることもちゃんとできるのです。
子どもにも、ちゃんと心はあるのです。

新しい校長先生は、

きちんとコミュニケーションをなさる方で、安心しています。
余計なことにとらわれず、

何をおいても子どもが一番、と子どもを守り、

育ててくださるでしょう。

Sくんもご両親も安心されています。

昨日握手したSくんの手は大きくて、力強かったです。
そのことが私に笑顔を戻してくれました。
私の仕事はここで終わりではありません。
子どもたちが、こんな同じ被害にあわないシステムを作り、

教員を追跡していかなければなりません。