昨日の健康福祉プラザの開所記念式典は、
本当に立派な施設の美しさに息をのむほどでした。
来賓を代表しての馬場議長のあいさつは原稿なしで、
しかも内容が素晴らしく感動しました。
堺市と姉妹都市でもう40年以上交流のある、
米国のバークレー市へ視察に行かれた時のことを話されました。
私もバークレー市には堺バークレー協会の交換留学生として昔、
行ったことがあり、
カリフォルニア大学バークリー校の大学教授の家に
ホームステイをさせていただき、
バークレー市の様々な人権政策や、
教育政策を学んだことがあるので、
あの風景を思い出しながら、
馬場議長の流暢な挨拶を聴いていました。
バークリー市は、世界的にも福祉政策の進んでいる町で、
交通やまちづくりのバリアフリー化も進んでいることに驚きました。
なぜこんなに進んでいるのかと思っていた時、
日本の福祉は「Welfare ウエルフェア」という英語に訳されていますが、
これは「施し」という意味だそうです。
バークリー市では「Human & Health」といい、
「人と健康」つまり人々が健康で豊かに暮らせる、
という意味に捉えられているのです。
根本的に福祉という概念がちがうのです。
この健康福祉プラザが今後、バークレー市のように、
多くの市民が生き生きと健康に暮らせる福祉行政の拠点として、
役割を果たされることを希望しています。
というお話でした。感動的でしたね。
議長として、御挨拶をされる機会は多々お有りで
当然事務局が書いたあいさつ文を持っておられるとは思いますが、
それはあえて読まずに、いろいろとご自身で考えておられるのです。
たいてい議長は市長の後に挨拶が廻ってきますが、
私もかつて消防議長だった時に
各防犯協議会を回らせていただいた時、
事務局が用意してくれた原稿は、
その内容のほとんどが市長の原稿内容とかぶっていて、
こんな同じような内容をとうとうと、読むことは、
主催者や会場の皆様に失礼だし、ちっとも感動的じゃないし、
去年も来年もほぼ同じ原稿なんだろうと、
こんな形式的な心のない挨拶はしたくなかったので、
市長の原稿内容を聴いた後で、
自分なりにアレンジしてご挨拶をさせていただいた
記憶がよみがえりました。
すばらしかったです。