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南アフリカ共和国「女性の日」でシンポジウム 10月26日

今日は東京の明治記念館で、
本来は8月の「女性の日」のイベントが、
南アフリカ共和国大使館の主催で行われました。
記念シンポジウムのパネリストとして、
カルビーの松本章CEO、
ミレニアム・プロミス・ジャパンの北岡理恵子さん、
そして私。

始まる前の談笑

テーマは日本の男女共同参画と
経済活動における女性のエンパワメント、でした。

始まる前の打ち合わせ

モハウ・ペコ大使閣下のご挨拶にすべてが凝縮されていて、
本当に大使はすごい方です。
これまでお二人の男性の大使も
 それぞれに素晴らしい識見と人格者でいらっしゃいましたが、
大使が女性であるというだけで、
同じような催しがこれほど雰囲気が明るくなるのかしら
と感じました。

ペコ大使閣下の力強いメッセージ

ペコ大使のご挨拶を聴く

カルビーの松本会長は、
日本において女性のエンパワメントやダイバシティは、
通常の企業は「コスト」と考える。
つまりお金がかかることだと思ってしまうが、実はちがう。
「投資」だ。
現にダイバシティや女性のエンパワメントに
取り組む企業の業績は伸びている。
今後それをやらない会社は潰れていくだろう。
やるかやらないか、だと。きっぱりお話くださいました。
私がもっていったパープルリボンも、
説明を聞かれると即座に胸につけてくださいました。
英語も流暢にお話しされていました。
カルビーの前には、
ジョンソンアンドジョンソンの社長を
なさっておられたそうです。


松本CEOのスピーチ


カルビーの松本会長と。
パープルリボンをつけてくださっています。

スナック菓子では日本一の売り上げだそうですが、
子どもたちの好きなポテトチップスも
私もさらに好きになりそうです。
堺での催しにご案内したいと申し上げておきました。

松本会長にWEPsの話をすると、
「昨日、経済同友会の会合で説明を聞きました。
もちろんサインします。」とにこやかに。
説明をされたのは資生堂の前副社長で、
現取締役の岩田さんからだそうです。
岩田さんは共にUN WOMENがUNIFEMだったころから
ご一緒に活動してきた方です。
もともと労働省のキャリアでいらっしゃいましたが、
常に「女性」と「国際」については
 熱心にご活動されてこられました。
私の母の代からのお付き合いです。

会場後方から

ミレニアムプロミス・ジャパンの北岡理恵子さんは、
ジェフリー・サックス教授とともに何度もアフリカに行かれ、
現地の貧困、教育、衛生などの課題解決に実働されている
お話をなさいました。
北岡理恵子さんとは2006年にニューヨークで、
UNIFEMの30周年のイベントがあり、
親善大使のニコール・キッドマンが主催する
 女性に対する暴力撤廃の
 ガラディナー(基金集めの夕食会)に参加したとき、
当時の国連次席大使が北岡伸一前東大教授、
理恵子さん夫妻が私たちのために同席してくださり、
この時からのお付き合いです。

北岡理恵子さん

私は日本の男女共同参画の現状と
女性のエンパワメントについて、
自分の女性運動や日本女子相撲連盟の取り組みや、
ミスコン反対運動など、
また教育において男女混合出席簿など
ジェンダー教育の必要性なども織り交ぜて、
日本がGGI、ジェンダーギャップ指数で
世界135か国中101位になったこと、
またその原因、現在の国の施策などについて話しました。
参加者の方々はよく笑い、また真剣に聞いてくださいました。
リベリア、タンザニアの駐日大使も女性で、
ぜひ女子相撲が見たいとおっしゃって下さいました。

スピーチ

ンザニアの駐日大使と名刺交換

シンポジウムがおわった後、
もともとカルビーが買収し、
 現在はカルビーの株を20%保有しているというPepciCOの、
代表取締役の胡さんという女性が、
今度会社で研修会の時に、
講師をお願いしたいといわれました。

私は胡さんが台湾ご出身だとおっしゃるので、
昨日堺の自由都市平和貢献賞で、
台湾の王さんたちが受賞され、お会いしたことを伝えると、
胡さんも王さんのことをよくご存じとのことでした。

ほかに相撲の伊勢が濱部屋の
北海道後援会長をされている男性などが、
相撲の国体やオリンピックへの種目を獲得するためにも
女子を土俵に上げなければならないという私の話に、
「僕たちにも何かできることはありませんか、
手伝わせてください」と心強い応援をいただきました。
伊勢が濱部屋とのご縁でまた輪が広がりました。
不思議なものです。
肩こりで疲れても、
これだけのご縁の輪が広がり、
東京に行った甲斐がありました。

シンポジウムを終えて記念撮影