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女性専用車両 2月15日

渋谷駅から東横線で日吉に向かうのに、娘が
「お母さん、女性専用車両に乗ろうよ」
 すたすたと先に進んでいった。

女性専用車両は、「うん、いいね!」という感じ。

1988年11月の 大阪の地下鉄御堂筋事件と、
その後の運動を思い出しました。

地下鉄御堂筋線の車内で、
他の女性に痴漢行為をしていた二人組の男に、
勇気ある女性が注意をしたところ、
この二人組の男は注意をされたことに腹を立て、
この女性を堺市の中百舌鳥駅まで引きずるように連れて行き、
中百舌鳥駅近くの建設中のマンションに連れ込んで強かんした、
というひどい事件でした。

その頃私たちは大阪の「性暴力を許さない女の会」と一緒に、
いろいろな運動に取り組んでいたところで、
当然この事件について、行動を起こす必要がありました。
最終的にこの二人組の男は懲役4年という刑を受けたのですが、
私たちは「女性専用車両」の設置と同時に、
当時の車内アナウンスが
「痴漢が多発しています。痴漢にご注意ください。」
といっているのを被害を受ける女性に注意を喚起するのではなく、
「痴漢は犯罪行為である」
「痴漢をするな」という
いい方に変更するべきだと申し入れました。

女性専用車両の実現は、時間がかかりましたが、
その陰には執念ともいえる女性運動があったのです。
女性専用車両の設置ですべてが解決するわけではないけれど、
乗車している女性たちはとても安心した表情です。
こんなことまでしないといけないほど
車中での痴漢行為が多発していることを
抜本的に解決するためには、
やっぱり人権教育が必要ですね。

最近では痴漢の冤罪に合わないよう
神経をつかっている男性も多いようですが、
全国的に見ても残念ながら痴漢行為や婦女暴行事件は
増加の一途をたどっています。

日本初の婦人専用車両は、
明治45年1月の東京の中央線だそうですが、
その頃の設置目的は、
一説には男性が女性にラブレターなどを
車中で渡すのを防ぐためだったとか。

時代はメールやラインや・・。
ラブレターという言葉がそのものが???
という感じですよね。
女性専用車両など不必要な安全な社会であるのが、
普通のはずです。