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ペンタゴン・ペーパーズ 4月4日

おはようございます。
よく晴れた気持ちのいい朝です。

3月の末のオフと決めた日に、
スピルバーグ監督作品の「ペンタゴン・ペーパーズ」を観てきました。
大好きなメリル・ストリープが主演。
トム・ハンクスとの共演が話題の一つですが、
何よりも内容が素晴らしかった。

娘2人と3人で 最後に感動の涙を流していました。

報道の自由を守るために、大統領府との闘い。
報道の自由は誰の為に守るのか?
国民に真実を伝えるために。

ベトナム戦争渦中のニクソン政権の嘘、
それまでのJFKを含む歴代政権の嘘、
大統領ファミリーと大手新聞社の経営陣との親交を越えて、
当時のワシントン・ポスト紙の女性オーナーである
キャサリン・グラハムが、保守的な役員陣に囲まれながらも、
最高防衛機密を報道すべきだというトム・ハンクス演じる編集長と
記者たちの強い意志との狭間で決断を迫られる。

社会における女性の扱われ方、
その中で女性がエンパワメントされていく様が、
メリル・ストリープならではの最高の演技力で描かれていました。

今の日本、アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮など、
為政者や報道関係者が観るべき作品ですね。

守るべき家族、会社を賭して、報道の自由と市民主権の民主主義を守る勇気。
アメリカの当時の司法は、それを公正に判断しました。

正しい声、精一杯の勇気がつぶされる社会に正義はありませんね。

この間、優秀な報道キャスターが様々な形で
突然番組を降板させられているわが国は、
国連人権委から、報道の自由が脅かされている非常に
危機的な状況を改善すべきだと勧告されています。

森友問題、防衛省の日報問題、福島原発問題、沖縄の問題。

この国でまさにペンタゴン・ペーパーズを握りしめ、
国民に真実を知らしてくれるのは誰なのか。

そんなことを考えさせられる映画でした。

メリル・ストリープが着ている美しいワンピースは、
実際キャサリン・グラハムが愛用していたオスカー・デ・ラ・レンタ
だそうです。調べてみると、自分には買えない価格でした。

でも彼女は、単なるセレブ主婦から、オシャレな服もさりげなく、
ある種の武器にしながら合衆国の報道の自由を守るヒロインに、
結果としてなりましたね。

最後のトム・ハンクスと歩く新聞の印刷所でのワンピースが、
ほんとに素敵でした。

さて、今日も清々しい1日を。
人生は、小さな決断の連続ですね。