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第一幼稚園、浄玻璃の鏡 卒園式 3月20日

おはようございます。
昨日、堺市立第一幼稚園の第116回の卒園式でした。

第一幼稚園は、この卒園式をもって一旦休園となります。

13人の卒園生が元気に巣立ちました。

 

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公立幼稚園の民営化が進み、
就学前教育の根本的なビジョンも計画も持たないまま、
国の制度の変化にバタバタしている現状は、
決して子どもたちを主体にしたものではありません。

 

そもそも、待機児童をゼロにするという数字に踊るだけで、
教育や保育の中身を検討もせず、誰かの一声で
公立幼稚園を廃園方向に進め、市民の皆さんからの声には、
ほぼだんまりを決め込んで、きちんと説明ができない。

 

第一幼稚園の卒園式で園長先生は、
閻魔の浄玻璃の鏡の話をしておられました。

子どもたちへの餞の言葉でもありましたが、
私は今の教育行政が自ら浄玻璃の鏡にその姿を映してみれば?
と思いました。

 

大阪の小中学生の学力が、全国最下位。

人間力としての、様々な力を養うには、就学前教育が重要です。

とってつけたような英語教育や中途半端なIT教育ではなく、
就学前から中学校までの計画的で、
フレキシブルに対応できる教育政策が必要です。

 

公立幼稚園は、人権や平和、人に寄り添える、
また多様性を引き受ける就学前教育を実践する
幼稚園のモデルとしても必要です。

 

公教育は、安易に民間に委ねてはならない。
委ねるならハッキリとした教育のビジョンを理解し、
実践していただくことが必要です。

116年もの歴史に一旦お休み。この第一幼稚園には後援会があり、
その存在を尊重することも忘れてはならないのです。

13人の卒園生の未来に光を!