今日は、よーく読書しました。

このオドロオドロシイ表紙は、
国連人口基金の最新版の世界人口白書2020。
内容は深刻な世界の女性や少女に対する暴力を許したらあかん!
無くして行こう!という強いメッセージと緻密な現状分析です。
何が衝撃かというと、ずっと私たちが言い続けてきたことが、
そのままというくらいそっくりな文言、主旨、理論、論調だったからです。
国連人口基金UNFPAだけではなく、国連女性開発基金UNIFEM、
女子差別撤廃委員会CEDAW、そしてUN Womenなどが、
21世紀の最重要課題として取り組んできたことです。
当然SDGsにも明記されています。
ジェンダー課題にせよ、人権や人道課題は、一人の気づきや体験から、
最終的には国家を超えて国連を始め国際機関のレベルが動くことによって
解決に向かいます。
そのレベルまで活動を引き上げて、なお継続することによって、
人が変わり社会が変わるんです。
この人口白書2020のテーマは、
自分の意に反して: 女性や少女を傷つけ平等を奪う有害な慣習に
立ち向かう!
として、主に児童婚、女性性器切除、男児選好の問題を取り上げています。
これらの問題は、1995年の国連世界女性会議・北京で世界中の
女性団体やNGOがハッキリと問題提起されていました。
私も参加していたので、実際に聞くことができました。
このような有害な慣習や暴力が、女性の自立と平等、
自由を阻んでいるのです。
日本にいると、こんな世界の状況は人事にしか思えないんですが、
実は世界的な損失につながっています。
女性のパワーを奪ってしまうのは、その女性の人生を奪うことであり、
人口の半分を占める女性が尊重されない世界に未来などあるはずが
無いのです。
もちろん男性もLGBTQ+の方々もすべての性が対等にリスペクトされる
社会になってこそ、ひとり一人の力が発揮できる社会になりますね。