お盆には、亡くなった人たちが帰ってきます。
浄土からの道ゆきを照らす鬼灯、そしてお盆の4日間は、
この明々しい鬼灯の中に入っておられるそうです。
毎年、心友のJさんが、Jさんのお兄ちゃんのご命日に
届けてくださいます。お兄ちゃんは、とても優しくて
素晴らしい方でした。まだまだお若いのに逝かれてしまいました。
こんな立派な鬼灯は、なかなか花屋さんにも置いていませんが、
花政さんに注文してくださっています。
今年は全国的に大雨だったので、でき具合を心配されていたようですが、
昨年より小ぶりながら、きれいな鬼灯です。
ありがたく、花竹籠に活けました。

これは堺が誇る二代 田邊竹雲斎さんの
作品です。亡き母は二代竹雲斎さんと懇意にしていました。
今は四代竹雲斎さんが、世界的にご活躍されています。
この煤竹の力強い花籠に優しい鬼灯が嬉しそうです。
Jさんのお兄ちゃんに合掌して、仕事はありますが、
お盆を心静かに過ごします。
感謝と共に。