昨夜の「東京MER」といい、朝ドラの
「おかえりモネ」といい、カッコイイ女性像が描かれていて気持ちいい。
そこに描かれているのは、意思決定権を持つ女性たちの、
正義とジェンダーとの闘いの強い意志表現である。
ドラマとは言え、ここに女性ならではの本質がある。
物事の判断に、人間としての公正、平等が基軸にあり、
男社会のしがらみの狭間を泳ぎながらも、自らの立場だけではなく、
後輩女性を援護し、市民や国民のために何を為すべきかを透徹していく。
その根底にあるのは平和主義である。
昨日の東京MERでは、厚労大臣の白金眞理子(渡辺真起子)が、
それまで東京都知事の赤塚梓(石田ゆり子)と
将来の総理の座をめぐり、赤塚の政策である東京MER潰しを
大物政治家、天沼夕源(桂文珍)を後ろ盾に画策していた。
しかし急転直下、白金大臣は、「生命を最優先します」、
「MERを正式に認可します」と宣言する。
怒る天沼に、「引っ込んどいてもらえますか?」と一蹴した。
鈴木亮平に魅了されて見ていたドラマは、
高度救命救急の必要性や生命と向き合う、
生命がけの医療従事者、警察、消防の連携の重要性が、
このコロナ禍と重なり、心が揺さぶられた。
今、リアルに中東情勢が一触即発の危機にあり、
世界戦争への拡大を防ぐために、14の和平交渉のうち、
女性調停官たちが11の交渉を成功させている。これまで国連は、
公式に女性調停官を一人も任命していないにも関わらず、である。
日本の総裁選。
女の皮を被っているだけのリーダーは不要。
女でも男でもLGBTQ+の人々でも、グローバルスタンダードの
一歩先を行く人権意識やジェンダー平等の視点を持っていない人が
総理になっても、国民は幸せにはなれず、この国は、取り残される。
ジェンダー平等は、SDGsの基盤なのだから、
ジェンダーという言葉すら使えないリーダーなど、
何かを変革することもSDGsの目標達成もできないだろう。
世界に通用するリーダーは、ジェンダー主流化の政策形成が
できる人である。
白金大臣や高岡早紀のような、変革型リーダーが今求められていると思う。
旧態然を継承するんなら、引っ込んどいてもらえますか?