ホーム議会報告 > 堺市第4次男女共同参画プラン(案)まとまる 日本初の進捗管理 1月27日
議会報告
月ごとに読む

堺市第4次男女共同参画プラン(案)まとまる 日本初の進捗管理 1月27日

午後2時から本館地下会議室にて

第20回男女共同参画審議会開催

 

う〜ん、

第4次計画をまとめるのに20回も会議を開催したんだ・・・すごいなあ。
ちょっとこれほど稼働している審議会もめずらしいですね。
たいていは年2回とか、

多くても年に4、5回の審議会が多いですが。


会議風景


色々な審議会はありますが、

事務局担当の行政がしっかりしているところは
参画している委員である学識者や議員、

市民の代表者の力をうまく引きだせています。
それはやはり力量のある座長を選出して、

意見が出やすく、でも、まとまりやすい雰囲気をつくっているからであり、

さらに事務局が早め早めに会議資料を作成し、

きちんと事前に説明をしています。

できの悪い事務局が担当すると、

2時間しかない会議時間のうち、説明が1時間、とかになってくるし、

その分野においては優秀な学者さんを座長に据えても、

会議の座長として、運営が下手な場合は、

意見も出にくく、まとまりにくくきちんと整理がされていかない、

という審議会もあります。

男女共同参画や人権条例や、

堺市人権計画をつくってきた「市民人権局」の担当の

審議会は相当上出来、という印象があります。
ただ、同和問題対策会議が殆どこの頃開催されていないのが

気になりますが。

それぞれの局の、

部課の担当者によって明らかに力量が変わってきます。
 

 

男女共同参画は、今が一番すごいのではないでしょうか。
私は26年間見てきて、そう思います。
まず、担当者が優秀。よく勉強している。さらに熱心。

しっかりと他の部局を巻き込む力、

いや他の部局と連携する人間力を持っていて、つねに動いています。

少人数でありながら、若手の職員の力が伸びている。

それは男女共同参画審議会のこの回数を見てもわかります。
2009年の日本女性会議をやり遂げた頃から、ぐんと変わりましたね。

 

事務局の皆さん

 

さて第4次堺市男女共同参画プランが、

今日の審議会で一応まとまりました。
昨年の12月から今月にかけて1カ月間行われた

市民の皆様へのパブリックコメントに対して、

堺市としての回答案についての審議。
寄せられたパブリックコメントは15人59意見。


つねに人権や男女共同参画の分野の条例や計画には、

全国の市町村に同一意見が寄せられます。
堺市の施策と絡み合わせた意見も寄せられます。

 一つ一つのご意見に、丁寧に答えることが必要だという前提で、

委員から意見が出されました。
パブコメのコメントをここまで審議会で

きちんと審議するのも珍しいと思います。

 

会議風景

 

さてすごかったのは、その後です。
おそらく日本初の取り組みになりますね。
第4次堺市男女共同参画プランの進捗管理の方法について。
つまり、各部局からだされているそれぞれの、

男女共同参画についての計画が実践されているか、

新しいジェンダー統計の手法を用いながら、

調査票を作成してもらうというやり方です。

行政における条例やプランは、

それらを制定、または作成したところで終了。
あとは実践しようがどうしようが、

まあ、ぼちぼちという感じが多かったのですが、

そうはいかない。
とくに人権や男女共同参画のことは、

自分の部局には関係ない、とか人権とかは心の問題で、

理念条例や理念計画で「心がけやろ」という感覚で

受け止めている人が多いようですが、

そうじゃないのですね。

きちんと計画がどのように実践され、

それが市民の皆様にどう反映し、

どう影響をもたらし、効果はどうか、

反省点や改善点は何か。
そういうことが科学的に分析、

整理できる調査票になっています。

審議会の委員さんたちから「すごいですね・・・」、

「これはすごい前進ですね」「画期的ですね」と絶賛。
事務局も元々、審議会で委員から出された意見を、

どう具体化するか随分研究し知恵を絞ったと思います。


男女共同参画は「一分野」ではありません。

ジェンダー主流化アプローチという考え方や手法はすでに

先進国、新興国、開発途上国でも今は、普通に広まっていて、
すべての分野の政策や事業をジェンダーの視点で見直し、

新しく構築していくという方法です。

ということは都市計画であれ、環境であれ、保健福祉であれ、

すべての分野の基底や基幹にジェンダー平等、

男女共同参画の考え方があるということなのです。
それを考えたら、あるシンポジウムなどで、

司会も男性、パネリストも4〜6人いるのにすべて男性・・。

そんなチラシ見てたら、どんなまちづくりするつもり? 

世界遺産や古墳の学識者とかって男性しかいないの?と

行く気がしません。
内容も知れてます、きっとね。

税金使ってやる事業なのに

担当者にジェンダーバランスの感覚がない。
そんな場合は税金返してください、と言いたくなります。

いや実は本来は返すべきです。

担当者が自腹で返すべきですね

いちいち私が気がつけば、

担当者に「どういうことですか」といってきたけれど。
私は議員として、

当局にこんなことを言うことで給料もらいたくないわけです。
今後今回の計画の進捗管理が実施されれば、

随分ましにはなることが期待されます。