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第4回 堺市公共交通検討会議

午後2時から 堺市役所本館12階委員会室にて

4回目を迎えたこの会議。
前回の会議録の確認作業から始まり、

今日の案件は交通ネットワークの形成の枠組みについて。

堺市内のパーソントリップの調査結果も出ていないし、

堺市のまちづくりのビジョンも抽象的だし、

中心市街地の街づくり計画案も紙はあるけど、

はっきりしていない中で何をどう検討するのかさっぱりわかりませんね。

救いは、市民の方々の率直な意見が集約できることでしょうか。

市民の方々からのご意見は、なかなかよく勉強されているし、

なるほどと説得力のある意見が多いのです。

老人会や障がい者団体の方々などの意見も聞かなければ、

なかなか気づかない貴重な意見が多いのです。


これからの堺市において、超高齢化が進む中で、

従来の公共交通のあり方のまま議論しても、

あまり意味がありません。

環境のために自動車から公共交通への転換といっても、

この頃は電気自動車などエコカーがどんどん開発されています。
自転車に乗れる間はいいけれど、

年を取って自転車にも乗れなくなったとき、

人はどうするのでしょうか。
やはり電気車椅子や自動車の利用が多くなってきます。
それすら利用できない方々も増えてくるでしょう。

そういう想定のもとで、

交通事業者がまずもっと真剣に、

きめ細やかなニーズの動向を採算に照らし合わせて

考える必要があります。
その上で、堺市は交通困難者の市民など、

公共交通の利用実態や利用希望の実態をきちんとつかんだ上で、

行政としてどこからどこまでをカバーもしくはフォローしていくのか、

これは予算を考えた上で線引きが必要です。

交通事業者が赤字経営になった、

だから堺市が補てんする・・・。

こんな短絡的なパターンを繰り返すことはできないのは明白です。

この検討会議は、

今回はこれでよかったのかもしれませんが、

今後は、それぞれ、つまり、市民、交通事業者、堺市、専門家・・

それぞれがワーキンググループをつくり、
具体的な公共施設や民間の大規模施設などの

確定的な計画を示したうえで、
それぞれが、アイデアを出し合うという場を

最終的には設定するのが望ましいと考えます。