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カツ丼 11月20日

今夜の夕食は我が家の受験生二人のためにカツ丼です。
炊きたてのご飯に、
揚げたてのカツをのせて少し甘めの卵とじ。
これからの受験シーズン、
受験生を持つ親は子どもの合格、不合格に心躍ったり、
心沈んり・・。
でもどちらにしても前向きに。
頑張っている子どもの希望が
叶うことも叶わないこともありますが、
受験は人生の通過点。
私は親として動揺しないよう心掛けています。

「お母さんも、選挙の時はどきどきするけど、だから普段精一杯がんばるんよ」
「お母さんでも どきどきすんの?」
「するよ。」
「するんや・・」
「落ちたらどうしよう、って思うよ」
「思うんや・・」
「そう、誰だって選挙や受験はコワイよ。みんなそうよ」
「そっかあ。」

少々このごろ緊張気味の息子と話しました。

「ドキドキしてもいいけど、あと60日、ひろきは頑張ってきたからこのまま頑張ってたら大丈夫。結果はその時の自分の力。行けるとこに行けたらそれでいいんよ。」
「うん」
「ゆうとくけど、しょせん中学受験だからね」
「どういう意味?」
「中学受験で人生がすべて決まるわけじゃない、という意味」
「うーん」
「結果も大事やけど、こうやって頑張ることがすごいと思うよ」
「合格せんとあかんよな」
「そりゃ合格した方がいいけど、そうでなかったとしても心配ないということ」
「でも落ちたらいややんか」
「そうやね」
「でも落ちるときもあるよ、人生は」
「がんばってても?」
「そうやね、そんなときもあるよ」
「・・・・・・」
「それを恐れる必要はないということよ」
「ヒロキは今どきどきしてるやろ?本番はみんなドキドキするもんよ」
「うん」
「それは、あかんかったらどうしようって考えるから、ドキドキするねん」
「うん、そうやな、そういうこと考えんかったらいいんや」
「そうそう、でもみんな考えてしまうんよ。」
「それが普通やんなあ」
「そうやね。ふつうやね。だから考え方をもっと広げんと」
「もし、これだけ努力してあかんかったとしても、必ず別の道は開けてくるから」
「・・・・・・・・?」
「だから、ヒロキの人生はこれからやから、成功もあれば失敗もあるねん。おかあさんはヒロキがこれほどがんばってるんだから、そりゃ成功してほしいけど、万一失敗してもすごいというほど頑張ってるから、よけいな心配はしなくていいと思うよ」
「うん、でも合格したいわ」
「そうやね、いけるよ必ず、志望校のどこか受かるよ」
「どこでもいいよな」
「うん、どこの志望校もいい学校やん」
「うん、がんばるわ」

なんだか、親として想いを伝えるのは難しいものですね。
正直なところ、
小学生の息子がこれほどがんばる姿は尊敬に値する。
子どもは細かいところを見れば、
注意しなければならないところだらけですが、
大筋目標に向かって、
努力ができているということを認めてやりたいと思います。
子どもが3人いれば三人三様。

すでに、小学生の息子は、現段階で勉強に関して、
「やっぱり、灘中めざしてる子らは、もうレベルが違う」
と、自分より勉強がよくできる子どもたちの存在を認めています。
そんな息子に、いわゆる偏差値の高い、
いい学校を出ているだけでは
まっとうな人生が保障されているわけでもないし、
人間としてどう生きるのかという考え方を
身につけさせていく必要があります。
まあ、たいてい失敗ばっかりしてきた私が親ですから、
神経質にならず、
明るい家庭にする努力をしたいと思うところです。
さあ、カツ丼食べて元気をつけよう!