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安全なエネルギー対策特別委員会 国内視察 11月3日

 1日目は東京都千代田区の区議会を通じて、

環境モデル都市千代田区の取り組みを現地視察してきました。
千代田区は夜間区民4.8万人。昼間人口85万人。

という非常に特異な人口構成の区です。

わが国の政治・経済の中心であり高度な業務機能が集積しています。
皇居があって、緑も多い区ですが、

オフィスを中心とする電気使用量が膨大な町です。

 

千代田区役所

 

 


 

お金あるんだなあ、電子掲示板

 

当日は千代田区環境安全部の温暖化対策課の方々から説明を受け、

丸の内パークビルで丸の内熱供給株式会社の

丸の内2丁目地区の冷水・蒸気を供給するプラントの現場を視察し、

次に新丸の内ビルの10階にある、三菱地所のエコッツェリアに行き、

世界初「LED知的照明システム」「輻射空調システム」の複合導入の

実験結果の現場を視察してきました。

 

地下プラントの年売り上げは130億円

 

エコッツェリアにて

 

プラント

 

千代田区が皇居から東京駅に向かって作ったという

風の通る道も歩いてきました。
千代田区も頑張っておられますが、

大手の財閥系の大企業との連携というのか、
企業の力が大きいなと感じました。

 

風の通る道でクールダウン

 

環境行政のポイントとしては、

千代田区がすでに京都市に続いて、

「温暖化防止条例」をもっていることと、

温暖化防止計画も策定して実施しているところですね。
これには堺市はまだ追いついていません。

 

外務省から見た東京タワー

 

秋葉原の駅に有料トイレと喫煙所

 

2日目は千葉県の柏市。

柏市議会を通じて柏の葉キャンパスシティープロジェクトを学びに行きました。

日本一、安全なエネルギー、ソーラーや風力などの

エネルギーシステムでまちづくりをしようとしている柏市。

東京大学や千葉大学、三井不動産などとの連携。

また国立がんセンターなども有していて、

これからのニュータウンという感じです。

 

公、民、学の連携をコーディネートするアーバンデザインセンター

 

 

 

 

柏市のレンタル電気自動車は乗り捨てシステムになっています。

 

話しの中身は、未来形であっても理想に近い素晴らしい内容でした。

しかし今後そのプロジェクトは、30年計画であり2300億円の事業予算のうち950億円を柏市が受け持つ予定だそうですが、この予定を、見事に打ち砕きそうな話が、福島原発の事故による放射能汚染。
今年の3月20日に柏市には雨が降りました。

いわゆる放射能雲による雨ですから、

チェルノブイリの時のキエフと同じことです。

放射能雲による雨は、

ほぼ福島と同じ濃度の放射能汚染になってしまうのです。 

柏市も、除染作業に追われていて、

その予算や除染した後の土に処理については、

まだ国からどこへ持っていくかを示されていないため、

置いたままだそうです。
除染は1度だけではだめで、

何回も何回も繰り返していると・・・。


これだけの大きな構想が、

立ち消えてしまうのではないのかと私は不安に感じました。 

そうこうしているうちに、

福島原発の2号機の問題がニュースで報道されていました。

毎日のようにテレビに出てくる東京電力の担当者の顔を見ていますが、悪びれた様子のかけらもなく、しゃあしゃあと、という感じに見えるくらいの報告です。
怒りを感じる毎日です。


2日間の視察は、

希薄になりがちな議員間の親睦を図る好機でもあります。
普段話をしたことのない議員さんや、

意外な一面を見せる議員さんや、

やっぱり協調性のない議員さんや・・

いろいろわかるというものです。

お互いに。

いい政治家やいいリーダーが育ちにくい社会になってきていますが、

それはやはり人間関係の希薄さ、

その希薄さは薄情がまかり通ることにつながっていると思います。

人間関係が濃い、ということは時にはめんどうだし、

手間もかかるし、エネルギーが入りますが、

その根底にあるのは愛情であり、友情です。
愛とか、情けとかというものは、

手間暇かけることそのものだと思います。
それを拒否したり、惜しんだりする家庭や社会は、

能力も衰えていくんですよね・・。
総体としての、日本国としての力が低下するんですよね。

やっぱり愛情って大事です。
そんなことを痛感した2日間の視察でした。
膨大な資料は、議会の視察報告にてご報告します。

 

今後の堺市の安全なまちづくりに生かせる内容は満載の視察でした。