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被災地の女性、産後うつのリスク高い 7月7日(木)

今回の大震災の前後に出産した女性たちの

産後うつのリスクが高いことが
現地の産婦人科医や助産師の方々の調査でわかりました。
震災前と比べてもリスクが2倍になっているとのこと。
当然ですね。

マグニチュード9もの地震に揺られ、

津波から逃げ、

家も破壊され、

大切な人を失い・・・。

あの惨状の真っただ中におられたのですから。
そのストレスを思えば産後うつのリスクというより、

産後うつを発症してしまうのは当たり前だと思うくらいです。

報道はされていませんが、

中には胎児をお腹の中に抱えたまま犠牲になられた方や、

流産になってしまわれた方もいらっしゃるかと思うと

本当につらいです。

こんな大災害がないとしても、

自然の摂理とはいえ、

出産という作業は女性に相当な心身のストレスを負荷します。
古代から、

人類の女性も動物もみんなができてきたことだから、

とはいうものの、

実際にはやはり「命がけ」です。

怖さや不安がいっぱいです。
無事に出産できたとしても、

その後の育児など、いろいろ考えて不安なものです。

私も3人のこどもを出産しましたが、

やっぱり毎回不安でした。
とくに出産後はマタニティーブルーを体験しました。
それまで、ずっと働いていて、

出産後産休に入ると社会から隔離されたような感覚になり、

イライラしたり、

怒りっぽくなったり、

さみしくなったり。
3人目の出産後は、

円形脱毛症になったり、

老眼になったり・・・。

 おかげさまで、

仕事柄「産後うつ」のことについては、

自分なりの知識を持っていましたので、

これたぶんマタニティーブルーだろうな・・といちいち自覚できました。

でも、「産後うつ」は、

出産後明らかに、

エストロゲンやプロエストロゲンなどのホルモンが急激に減少し、

脳内のシステムが異常をきたすという精神病ですから、

本人の気持ちの持ちようだとか、頑張るとか、

そんなことは関係がないのです。

それまであんなに膨らんでいた子宮が、

痛みを伴うほどの速さで収縮していきますし。

乳房は張ってくると痛いし、

上手に母乳がでなかったり、

赤ちゃんに吸わせられなかったり、

なんだか体もほてっていたり、

その変化についていけない感じになります。

あんまりひどい症状の時には、

はやく専門医に相談されることがおすすめです。

 

私の父は、精神科医ですが、

よく言っています。


「みんな、風邪ひいたり、

腰や頭が痛かったらすぐ病院にくるのに、

なんで気持ちが落ち込んだり、心が痛んでるのに

精神科には来たがらないんやろうな。
精神病に対する間違った認識と偏見に惑わされると

手遅れになるのにな」

父は、

50年前に医師免許をとった人ですが、

現代の子どもたちの虐待の問題や、

スクールカウンセリングの問題についても、

私の仕事に関連して、

よく勉強しています。

「産後うつ」は児童虐待や母子心中を引き起こす原因にも

なっていると報告されています。

9月議会には、

堺市の「産後うつ」対策について提案したいと思います。

被災地のお母さんたち、

頑張らなくてもいいのよ、

育児はね、

たまごクラブやひよこクラブのような、

育児書どおりにはいかないものですよ。
子どもに対する愛情だって、

母性本能なんて神話。

たどたどしくても、

少々うまくいかなくても、

いろんな人に相談しながら、

ゆったりしていてください。
夫さんや周りの人たちも、

どんどん手伝って支えてあげてください。
子どもに対する愛情と責任は、

プラスラブ。

世話をすればするほど増えていくものなんですって。

ほら、赤ちゃんがまた泣いてます。

泣くのはあたりまえ。
そんな時間通りにお腹すいたり、

ウンチもしない、

それは赤ちゃんのわがままじゃなくて、

この世に生まれてまだ数日、数か月、数年、

こちらの都合通りにはいかなくて普通よね。

お母さんの体と心と、

赤ちゃんの体と心が、

ゆったりとゆっくりと、

していられますように。

鳥の親子