今回の大震災の前後に出産した女性たちの 産後うつのリスクが高いことが マグニチュード9もの地震に揺られ、 津波から逃げ、 家も破壊され、 大切な人を失い・・・。 あの惨状の真っただ中におられたのですから。 産後うつを発症してしまうのは当たり前だと思うくらいです。 報道はされていませんが、 中には胎児をお腹の中に抱えたまま犠牲になられた方や、 流産になってしまわれた方もいらっしゃるかと思うと 本当につらいです。 自然の摂理とはいえ、 出産という作業は女性に相当な心身のストレスを負荷します。 人類の女性も動物もみんなができてきたことだから、 とはいうものの、 実際にはやはり「命がけ」です。 怖さや不安がいっぱいです。 その後の育児など、いろいろ考えて不安なものです。 やっぱり毎回不安でした。 出産後産休に入ると社会から隔離されたような感覚になり、 イライラしたり、 怒りっぽくなったり、 さみしくなったり。 円形脱毛症になったり、 老眼になったり・・・。 おかげさまで、 仕事柄「産後うつ」のことについては、 自分なりの知識を持っていましたので、 これたぶんマタニティーブルーだろうな・・といちいち自覚できました。 出産後明らかに、 エストロゲンやプロエストロゲンなどのホルモンが急激に減少し、 脳内のシステムが異常をきたすという精神病ですから、 本人の気持ちの持ちようだとか、頑張るとか、 そんなことは関係がないのです。 それまであんなに膨らんでいた子宮が、 痛みを伴うほどの速さで収縮していきますし。 乳房は張ってくると痛いし、 上手に母乳がでなかったり、 赤ちゃんに吸わせられなかったり、 なんだか体もほてっていたり、 その変化についていけない感じになります。 はやく専門医に相談されることがおすすめです。
私の父は、精神科医ですが、 よく言っています。
腰や頭が痛かったらすぐ病院にくるのに、 なんで気持ちが落ち込んだり、心が痛んでるのに 精神科には来たがらないんやろうな。 手遅れになるのにな」 50年前に医師免許をとった人ですが、 現代の子どもたちの虐待の問題や、 スクールカウンセリングの問題についても、 私の仕事に関連して、 よく勉強しています。 なっていると報告されています。 堺市の「産後うつ」対策について提案したいと思います。 頑張らなくてもいいのよ、 育児はね、 たまごクラブやひよこクラブのような、 育児書どおりにはいかないものですよ。 母性本能なんて神話。 たどたどしくても、 少々うまくいかなくても、 いろんな人に相談しながら、 ゆったりしていてください。 どんどん手伝って支えてあげてください。 プラスラブ。 世話をすればするほど増えていくものなんですって。 ほら、赤ちゃんがまた泣いてます。 泣くのはあたりまえ。 ウンチもしない、 それは赤ちゃんのわがままじゃなくて、 この世に生まれてまだ数日、数か月、数年、 こちらの都合通りにはいかなくて普通よね。 お母さんの体と心と、 赤ちゃんの体と心が、 ゆったりとゆっくりと、 していられますように。 |