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情報を考える 10月28日

なんだか朝がた冷え込んできました。

でも日中は少し動くと汗ばむ陽気です。
駐日エリトリア大使館から下記のようなメールが届きました。

 


 

-----Original Message-----
From: Embassy of the State of Eritrea
[mailto:publicrelations@eritreaembassy-japan.org]
Sent: Thursday, October 27, 2011 6:03 PM
To: noriko@josei.gr.jp
Subject: 虚偽の報道に関してTV朝日・池上彰氏に対し駐日大使より抗議

Dear Sir/Madam,

過日放送されたテレビ朝日『池上彰の伝える世界の今』におけるエリトリアに関する
虚偽の報道に対し、エスティファノス駐日大使より、テレビ朝日代表取締役早河洋氏
また池上彰氏に対してオープンレターが出ております。下記リンクにてPDFでご覧い
ただけます。
http://www.eritreaembassy-japan.org/news/11_1026.html

エリトリアにとり、"Asahi"の名でまず思い出されるのが、朝日新聞記者であった故
伊藤正孝氏です。伊藤正孝氏は1978、79、80年の三回にわたり、独立戦争中のエリト
リアに取材に訪れ、当時の連載は『アフリカ 二つの革命』として朝日新聞社から書
籍として出版されております。当時のエリトリアに関する数少ない貴重な文献である
ことは今も変わりません。

伊藤正孝氏は、当時、前線において指揮官として従軍していたエスティファノス駐日
大使にも取材に訪れ、氏が瞬く間にティグリーニャ語を習得したことなど、エリトリ
ア人にもよく記憶されております。1970年代末期というエリトリア独立戦争またアフ
リカの角情勢において非常に重大な意味をもつ時期に、自らの目で起きている事を確
かめるために遠く日本からやってきたジャーナリストをエリトリアの人々は敬意を
もって迎えました。

あれから数十年を経て、今回、このような形で"Asahi"の名を耳にすることは思いも
よらないことでした。どんな意見であれ表明することは自由ですが、ねつ造された虚
偽をジャーナリストとしての調査もなしにまき散らすことと、責任ある報道というの
は、まったく異なるものだと信じております。

また本件に関し、ご心配いただきご連絡いただいた皆様にこの場を借りて御礼を申し
上げます。

駐日エリトリア大使館



For English Readers,

Open Letter to TV Asahi and Mr Akira Ikegami(English) You can download PDF
here.
http://www.eritreaembassy-japan.org/news/11_1026.html

+++Embassy Facebook Latest Post+++
エリトリア‐スーダンハイウェイ開通!Eritrea-Sudan Highway open!
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コカ・コーラ風!? 1950年代のアスマラの街角より  Asmara in 1950'S
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アスメロン選手春川マラソンで準優勝   Asmeron won 2nd at Korea Marathon
http://p.tl/m3sR
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駐日エリトリア国大使館
The Embassy of the State of Eritrea to Japan
publicrelations@eritreaembassy-japan.org
http://www.eritreaembassy-japan.org/index.
https://www.facebook.com/embassyoferitreaintokyo

*This email is sent to those who exchanged business cards with embassy
staffs. If you do not want to receive e-mail from us in the future, please
let us know by sending us e-mail at the address above.

 


 

 

自分自身の活動範囲が広がると、入ってくる情報も様々です。

人間だれでもそうかもしれませんが、

関心のないことや、あまりよく知らないことで
とくに、なんだかトラブルが発生しているようなことに関しては、

できるだけ近寄らず、関わらないようにしよう、と思うのが普通ですよね。

普段も自分のよく知っている人が、

誰かとけんかしていたりしても、その人が親友でもない限り、

まあ、うまく解決してよね、と思ってしまうのが普通の人だろうと思うのです。

要するに、

自分自身にとっては天地がひっくり返らんばかりのトラブルが発生しても
第三者にとっては、あくまで対岸の火事ということです。

だから、そんな時に誰もわかってくれないとか、

なんて落ち込むことはないのです。
社会や世間はそういうものと分かったうえで、

対処していく方法を考え行動することですね。


ただ今日、わざわざこのエリトリア大使館からのメールを掲載したのは、

池上彰という人が抗議を受けているということに関してです。

彼はもともとNHKのアナウンサーだった人で、

こどものニュース番組なども担当していて人気がありました。
そこでフリーになられて、急に本を書いたらよく売れて・・・。

こういうパターンでなんだか特別な文化人か有識者のような人が

つくられていくのもテレビというメディア媒体の力だと思うのですが。


池上彰さんが、フリーになって間もない頃、

テレビに出演し、それを見ていた夫が
大きな声で「えらいこと言うてるぞ」と階下から呼ぶので降りていくと、
池上彰さんが、国粋主義者、ナショナリストと呼ばれる人は「右翼」で、フェミニストは「左翼」だというようなことを言いきっているのが放映されていました。

その番組の中では、他の出演者や司会者などがその発言に対して取り合うこともなくそのままでした。

まあ別段大勢に影響がない発言と受け止められていたのかもしれませんが、一応かなり国民的人気のある、ある意味一定の方々には信頼もされている人の発言としては、非常に不適切であり、稚拙すぎて情けないものでした。

私は池上彰さんを、

社会学者ともジャーナリストだとも思っていませんので、

いわゆる きちんとしたベースをもった有識者ではないと思っています。
たしかにアナウンサーとして私たち一般人よりも、

ニュースとして様々な社会現象や事例を扱ってきて

よくご存知かもしれません。

しかしフェミニストが左翼と言い切る彼の教養の無さは、

彼自身の発言によって露呈されています。

でも彼は一つ一つの事例について、

自分自身が運動に関わったとか、

自分自身が研究したとかという立場ではなかったはずです。

たしかにメディアが取り上げることによって、

市民運動の成果につながることも多々あります。

この頃はメディアによって政権が代わることだってありうるほどです。
それが100%ではなくても、

「煽動役」を担っている場合があることは否めないと思うのです。


今日言いたかったことは、

「売れっ子」必ずしも真ならず・・・ってとこでしょうか。  


私たちは、自分自身で確かめたうえで、

よく考えていろんなこと判断しなければならないと思います。
今度の知事選挙も、大阪市長選挙も、同じことですね。
メディアに振り回されるのではなく、

メディアの意見や見解も一つの考え方だとみていく必要があります。