ホーム活動日記日記 > 感動的な母校、堺市立長尾中学校の卒業式 3月13日
活動日記
月ごとに読む

感動的な母校、堺市立長尾中学校の卒業式 3月13日

去年の堺市内の公立中学校の卒業式は3月11日だったのですね。
その日の午後東日本大震災が起こりました。

底冷えのする今日、第48回堺市立長尾中学校の卒業証書授与式。
母校の卒業式に行きました。
校歌斉唱の時には、なつかしくて涙がにじみました。
6組まである生徒たちへの卒業証書授与式。

 

   


来賓用の桜湯とテーブル

 

男女混合名簿にのっとり、卒業証書が授与されていきました。
ひとり車いすの男の子がいました。

どうするのかな・・とみていました。
先生方が降りて来られるのかしら・・。
その子の順番になると、

男性の先生方5人が静かにそばに寄り、車いすごと壇上へ。
感動しました。
その子はみんなと同じように壇上で卒業証書を受け取り、

降りるときも静かに先生方がおろしてしてくださっていました。
そのあまりにも、スムーズな動きと

当たり前のような行動に胸を打たれました。
嬉しかっただろうな。
自分の席に戻ってきた男の子は、なんども卒業証書を見ていました。

 

車椅子の男子も

先生方によって舞台へ

 

卒業証書を授与されて

降りる時も先生方によって

 

男子90名、女子119名。計209名。

担任の先生方は、男性は羽織袴、女性は着物に袴姿。
君が代の起立不起立や、歌う歌わないなどを気にするより、

こういう卒業式にきちんと最高の和装で子どもたちを見送ることの

日本の文化性と思い入れのある教員の姿こそを、注目すべきですね。
担任の先生が、名簿を見ずに子どもの顔を見ながら名前を呼んでいます。
名前を呼ぶのも、呼ばれるのも先生と生徒としてはこれが最後。

 

 

学校長の柳井校長先生のご挨拶、送る言葉の二つのポイント。
1、人とのかかわりを大切にし、感謝し謙虚に生きていくこと
2、あきらめないこと、松下幸之助さんの言葉を引用され、

失敗は失敗したところでやめてしまうと、失敗で終わる。

成功するまであきらめなければ成功で終わる。
あきらめないことを子どもたちに、教えておられました。

PTA会長のあいさつもよかった。

私は長尾中学校の13期生。

もう35年も前に卒業したことになります。
山路校長先生は英語の先生でした。

いまでもウェリントン協会などでお世話になっています。

自分たちが作った無限の可能性の像が、

今でも校門のところに立っていて、嬉しかったです。

中学生。
受験があっても、人生のことなど、

社会のことなど何にもわからなくてただ、生きていました。 

でも正直に、まじめに生きていれば、幸せや感謝を感じられるようになります。

東日本大震災や福島原発の問題が何度も語られた卒業式。

この子たちがこれからの大変な日本社会を担って

生きていくことを思うと切なくなり、
最後は涙が止まりませんでした。

そのためにもたくましく、人間として、真実を見極め、

行動できる人になってほしいと心からエールを送りました。

思春期のおぼこさと大人っぽさの入り混じる子どもたちの未来を、

輝けるものにするために今、私たちが何をしなければならないかを

思い新たにした、卒業式でした。

最後の見送りの時、手が痛くなるほど拍手を送りました。
担任の先生方が、いかに子どもたちを愛してきたか、

それが感じられて嬉しかったです。

若い先生方もこうして、成長されていくのだと。

素晴らしい卒業式、ありがとうございました。