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女性センターをのぞいてみると・・ 3月29日

昨日の感動的な「堺 自由の泉大学」の修了式のことは書きましたが、

翌日の今日女性センターをのぞいてみると
何と大勢のボランティアの方々が、

来年度の「堺 自由の泉大学」のパンフレットを折る作業をされています。
昨日の修了式の準備も本番も後片付けも、

そして翌日の今日、もう来年度に向けての作業が行われています。

 

昨日の熱気や、この大学の中に確かに息づく太い人権の柱、

人のぬくもり、愛情と喜びにあふれた雰囲気の素晴らしさが

こういうところにあるんだな、すごいなと思いました。
昔からこの大学は、市民協働、

アウトソーシングの走り的運営方法でしたが、さすがですね。
こんな風に上手に工夫して、みんなで力を合わせなければ、

こんな予算でやれるはずがないのも道理ですね。

 

 

堺市は、ほかにもたくさんの「○○大学」と名のつく事業がありますが、

他の大学はどんな工夫をしているのか、知りたいなと思うようになりました。

今年2月に「堺 自由の泉大学」の有識者会議があり、

私も委員の一人として参画させていただきましたが、

他の有識者の先生方から意見が出ていましたね。
「プロポーザル方式で委託先を決めるのに、

『毎年』プロポーザルというのはおかしい。」

 「教育事業は大阪市などでは4年のスパン。その見直しを図るべき、

またこれだけの事業をこんな予算でというのはひどすぎる」などの

意見が出ていました。

昨年からプロポーザル、

また受益者負担方式になっても3000人以上の市民が参画し、
年間16万人以上の参加者がある大学、と聞いています。

教育の原点がここにあるのではないかなと思います。
自らが主体的に学びを求め、

学びのために自らの力を出し合い、

その学びの成果を地域社会に活かす。

これこそが教育のあるべき姿ではないでしょうか。

教育基本法の第1条(教育の目的) にはこうあります。
「第一条  教育は、人格の完成を目指し、

平和で民主的な国家及び社会の形成者として

必要な資質を備えた心身ともに健康な

国民の育成を期して行われなければならない。 」

この「教育の目的」は学校教育に限られたものではなく、

家庭教育、社会教育などすべての教育において目的とされているのです。

人格の完成にゴールはないのだと思います。

学びつづけることのできる教育の場を大切にしていくことこそが、

一人ひとりの人格を育て、未来を切りひらくことにつながるのです。

「堺 自由の泉大学」に通う市民のみなさんの姿から、

教育は学校教育だけのものではないということを実感しました。

教育に携わる教育委員会のみなさんは、

市民の学習意欲や市民の姿をご覧になってみてはいかがですか。

市民の学ぶ姿勢に学ぶ・・・こういう姿勢があれば、

最近わたしが関わった数々の学校での事象も

違う形になっていたのではないかと思っています。