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子どもの主張 地域ぐるみで「人権」学習 11月12日

さる11月10日の土曜日。学校はお休みの日です。

けれど、サンスクエア堺のホールで、

午前9時30分から長尾中学校区青少年健全育成協議会主催の

 「子どもの主張」という、人権学習発表会が開催されました。

 


これは長尾中学校と東浅香山小学校、東三国ヶ丘小学校が合同で、

青少年健全育成協議会をはじめとし、

自治会、女性団体、体育指導委員会、防犯委員会などの

各種団体が協力のもと行われているもので、

今年で3回目。

 

 


堺元気っこという名の補助金で、

このような腰を据えた学習会が行われ、

大切な「人権」を子どもや保護者、

また地域の大人も先生方も学び合うという、

すばらしい取り組みです。

 

 


「子どもの主張」といっても様々ですが、

明確に「人権」について子どもたちが

何をどのように考えているのかということがよくわかる、

発表会になっています。

 

 


同じ補助金を使うにも、

こういう取り組みは学校と地域とが

 「人権」問題の大切さを意識していなければなかなか、

実施できないものだと思います。

 

 


ちょうど前夜から国連の、

UN WOMENの部長がニューヨークから来ていたので、

この取り組みのことを説明すると、

感心しておられました。


小学生が6名、中学生が3名主張を発表しました。

 


「しっかりしているなあ」というのが率直な感想です。

どの人の発表も内容が日々の自分の生活の中での

「人権」をとらえていて、

作文もきっと何度も推敲し

読む練習もずいぶんしたんだろうなあ、

ということがわかる発表でした。

そういえば、

本番の数日前に長尾中学校でリハーサルもされたとか。

先生方の授業での努力、学校の取り組み、3校合同の練習・・。

先生方の労を惜しまない、

熱心な「人権」教育の取り組みの姿勢が表れています。

 


開会のあいさつの機会を与えられ、

 わたしは、会場の子どもたちに

このような取り組みをされている教育環境にある皆さんが、

とても恵まれていることを伝えました。

 

 


車いすに座っている男子も、

もう6年生になっていました。

彼が壇上に登場するときも先生方は、

実に自然な形で彼を壇上に挙げ、

じつに当たり前のように演台を机に代え、

特別に大変そうになさらないところが、

普段の配慮の結果であることを示していました。

重要なことはそうすることによって、

ノーマライゼーションがみんなにわかり、

彼の人権が確かにそこで尊重されていることが、

他の子どもたちや大人たちによくわかるということです。

 


本当に素晴らしい取り組みです。

今の社会にあってこういうまじめな取り組みを、

着実に実行されているこの3校は、

自分の母校でもあり誇りです。


感謝の気持ちで会場を後にしました。

参加していた子どもたちはえらいですよね。

 

 


その後は、長尾中学校の吹奏楽や、

東浅香山小学校と、東三国ヶ丘小学校の5年生の合唱が披露され、

たくさんの保護者もお越しになっていて、

本当に地域ぐるみで人権を学び、

子どもたちの発表や演奏に、大人が感動し、学べるという、

貴重なお休みの日の学習機会でした。