ホームNews > 第34回 平和と人権を守る市民の集い 12月4日
News
月ごとに読む

第34回 平和と人権を守る市民の集い 12月4日

午後1時30分から、市民会館大ホールにて。

 


毎年この時期に開催される平和と人権を守る市民の集いも、

34年目を迎えています。

この日、

「第33回私からの人権メッセージ」の

20作品の作品集と入選者の表彰、4作品の発表、

そして審査講評が行われます。


今年は975点もの応募がありました。

小学生483点、中学生467点、高校生18点、

成人7点。


その中からまず50作品を選出し、

審査員10人で厳正な審査を行います。

 

 


国語の読書感想文ではないので、

審査基準は「人権」をいかに自分のものとしてとらえ、

またその考え方や行動が、

市民の啓発にもつながる作品を選出していきます。


この審査会までに50作品を何度も何度も読み込むことの、

時間とエネルギーは相当なものです。


ここ数年、圧倒的に多いテーマは「いじめ」問題です。

いじめられた経験、いじめを横で見ている経験、

いじめる側にまわった経験など赤裸々な

学校や家庭での様子がうかがえる作品も多々あります。


それを恐れずにオープンにして

「わたしからの人権メッセージ」として参画する学校は、

きっと大丈夫なんだと思います。

下記に参加学校名を記載していますが、

この取り組みに参加する学校は、

校長先生やどなたか人権教育担当の先生方が

きちんと「人権」をとらまえておられる

一つの指標と言えると思います。


国語の答案用紙でも

記述問題については「無答」が多い堺市の小中学生。

このような人権に関する作文を書く、

というのはより苦手なことかもしれませんが、

身体の成長に反して、精神年齢が未熟な子どもたちが、

自分の思いを整理して他人に分かるように説明したり、

伝えたりするというトレーニングは重要です。


また先生方自身が、

子どもに「人権教育」を行える力があるかないかは、

もっと重要な問題です。


私は人権協の副会長という職責から、

この審査委員長をさせていただいていますが、

大変だけれど、毎年とても楽しみにしています。

こんなにしっかりと

「人権」を考えている子どもたちの存在が嬉しいですし、

彼らから教えてもらえることもたくさんあるからです。


長尾中学校区の青少年健全育成の事業で、

長尾中学、東浅香山小、東三国ヶ丘小の子どもたちが

「子どもの主張」という事業で、

やはりかなり深い「人権」の作文発表をされています。


発表を聴くと「すごいな」と感動しますね。


こういう取り組みを休み返上してまで、

忙しい学校運営のなかにあっても

きちんとやる先生方や

地域の各種団体の皆様を尊敬します。


平和と人権を考える市民の集いには、

竹山市長、吉川敏文議長も明確なご挨拶をされました。

このような挨拶はどこの市長や議長もなさるか、

といえば必ずしもそうではありません。

そういう意味で私たちは、

市長や議長に恵まれているといえます。

 

 


なにより、

小学校1年生の子が、

こんな大きなホールで大勢の人の前で作文を発表するのに、

どんなに練習してきただろうか、

先生方も親御さんも大変だっただろうなあ、

そして本人の子どもさんが、

ドキドキするだろうにちゃんと読めているなあ、

と思いは巡ります。


素晴らしい取り組みであると感激しています。


 

※画像をクリックすると大きく表示されます