立ち姿、歩く姿、その声、口調、眼力、笑顔、真顔。
瞬時にその人のオーラが空気を変える。
ヴォルテージの高い生命感に、ただただ圧倒される。
その人は薬師寺の執事 兼 薬師寺東関東別院 潮音寺副住職 を務める僧侶。
大谷徹奘(おおたにてつじょう)さん。
新年早々の出会いに、手を合わせましたね。
こういう方と出会えるっていうのは、本当に幸運です。
素直にうれしい。
偶然にわずか十数分ですが、
大谷さんの説法まで聴かせていただくことができました。
ひとつひとつの言葉が、しみてくる。
こういう方と対峙すると背筋が伸びるものですね。
自分の弱さを見透かされていても かくすこともできないから、
ありのままで向き合う。
ひろい広い薬師寺の境内の管理を任されているそうですが、
まあなんときれいに掃除が行き届いていることでしょうか。
どこにも葉っぱ一枚、石ころ一個すら落ちていない。
完璧なまでに掃き清められています。
ゴミ袋も一つも見えない。
でも観光客、参拝客として歩いている限り、
そんなに多くの僧侶や檀家衆の姿もお見かけしないのです。
一体何時間かけて、
どのくらいの人数の人が、掃除をしているのか・・
わたしにとっての一番のミステリーです。
七草粥をすすりつつ、
今日の出会いにひたすら感謝しました。
出会いは、早すぎることもなく、遅すぎることもない。
人はみんな出会うべくして、
出会うべき時に出会っているそうですから。
