平等社会の実現はなぜ必要か。
答えは明白です。
人類社会の進歩と発展のために必要不可欠です。
すべての人が、自分の力を発揮できる社会が必要です。
女性だから家事育児、介護をしてればいい、
ハンディキャップがある人や高齢者を閉め出すような、
そんな社会に発展はありません。
ロダンとカミーユ・クローデルの話にしても、
男女の愛憎劇ばかりが強調されますが、
同時にカミーユのあの豊かな才能が、
女性であるという理由だけで光があてられなかったことが、
人類の美術力においてどれほどの損失か、ということです。
文学の世界もそうです。
世界と日本の美術史や文学史が本当に男女平等であれば、
もっともっと豊かなものになっています。
そのことは経済の活性化をもたらし、
人類の進歩を早めたに違いありません。
不平等社会は大損の社会です。
付け加えるなら、
誰かにとってあまりにも不当な扱いをされることは、
まず気持ちが「不快」になり、
その不快はいつか必ず爆発するということは
歴史が証明しています。