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これから 2月5日

娘の大学受験に東京まで付添いできています。

思えば30年以上前、

自分の大学受験の時、

忙しかった母が一泊同行してくれたことを思いだしました。

申し訳ないような思いもありながら、

なんだかうれしかったことを思いだします。

でもあのころは、1日だけ。

こんなにたくさんの大学を受験することは、

受験制度上、できなかったですね。


今自分が親として、

娘を東京の大学に通わせる、

ということについては、

もちろん生活上の心配があるし、

 経済的にも負担があるので、

基本的には当然、あまり好ましくないと考えますが、

今は、チャレンジしたいという

 娘の希望を閉ざすわけにいきません。

できれば本人が行きたいと思う学校に行くのが一番です。


合格すれば、の話ですので、

結果をみてまた考えればいいし、

合格してもじゃあ関西の大学とどちらにするかは、

また本人がしっかりと考えればいいと思います。

その時に親として、どんなアドヴァイスをするか、ですね。


さてさて、

東京に来ていますので友人とあったり、

仕事もしたり。私も忙しい。

堺にいる小学生の子ども二人のことも気になりますし、

父のことも気になりますが、

夫や弟たちや近所の友人や古田さんや加藤さんに託し、

時々電話で子どもの声を聞き、

しばらくの出張です。


泣いても笑っても今月いっぱいで娘の大学受験は終わります。


自分の経験からも、

 なぜ大学に行くか、

将来の展望や社会の仕組みを子どもには話してきたつもりです。

そうしないと、

ただただ勉強しなさい、というだけでは、

能動的に勉強できないからです。

いろんな職業について頑張っている友人たちを紹介し、

ともに行動することで、

子どもたちなりに思いを持ったと思います。


「生きる力」はもちろん精神的にたくましくあることや、

前向きであるということが前提ですが、

身につけた学問やさまざまな技術や知識を

実社会に出た時にどうマネジメントして生計を立てられるか、

というところまで日本の教育は及んでいません。

単に一定の大学を出て、

一定の官公庁や企業に勤めれば・・

というような単純なパターンにのっかったモデルしか

用意されていませんでした。


いま、そんな単純なパターンすら保障されていない時代です。

どんな境遇にあっても、

生きていくためには、食べていくことが先決ですから。

理念と同時に、具体的なキャリアマネジメントが必要です。


たとえ医者や弁護士、教員、公務員、

といえども今や「安泰」な職業はないと思います。

まず、考え方が柔軟であることが必要だし、

生計を立てる手段は、

若いうちに複数用意しておくのが望ましいですね。


大学に行かなくたって、

しっかり生きている人は、

現実にたくさんいらっしゃいますし、

学歴があったって、

社会の役に立っていない人もたくさんいる。

役に立たないどころか社会を後退させる人までいる。


そういうこともしっかりと子どもたちと話し合うことが、

たいせつな教育だと思います。