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私の福祉の原点 その3

堺市の身障者スポーツ大会である。
女性団体の福祉部は、このスポーツ大会の2つの役割を担う。

まず、入場の際、

バスや車まで来場する知的障がいの方々の降車のお手伝い。
力もちの私は、

なかなか降りようとしない子どもさんたちをだっこして降ろす。

緊張の一瞬。
終わって気がつくと自分の耳や肩のあたりが、

よだれにまみれていたりした。
タオルで拭いて、開会式へ。

次の役割は、視覚障がいの方々の手引き、ガイドである。


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さらに、各種競技の選手の方々の手引きをした。
50mくらいの距離を競争しているのを初めて見たときは

ぶったまげた。

速い!伴走者もいないのに速い!
ただ目標ゴール地点で、

豆腐屋さんのカネを鳴らしているだけなのに、

全く視力を失っている方が、全速力で走る。

私だったらこける。

だからきっと歩くような速さでしか走れない。

いや歩くのもあんなにまっすぐ歩けないはず。

競技もすごいけど、

そのあとテント席に戻る手引きをしている時、

「お風呂とかはどうなさってるんですか?」とたずねたら、

「お風呂もトイレもごはんも、皆あんたらといっしょや!

自分でやるにきまってるやろ!」と叱られた。

それから今もなお

ずっとボランティアでおつき合いをさせていただいている。
おかげで点字も習得できました。

社交ダンスも教えてもらえました。