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中高一貫教育の女子高。 中学からの懇談会とは一風変わっていました。 女性の担任の先生。 しゃきしゃきしている。
何とか受け持ちのクラスの生徒の成績を伸ばしてやろうと、
労を惜しまないのが、よくわかる。 全科目のノートを毎日見てあげるから、と。
あなたのこの志望大学、本気ですか? どうして、国公立がないの? 期末テストの、自分がめざす得点もなぜ70点や80点なのですか?
Sレベル圏内をめざしなさい。
できるはずだから。
親の出る幕はない。
頭のよさそうな、
厳しそうな、
しかし優しい先生にあたっているではないか。
帰り道。
セーラー服姿の娘と歩けるのもあと1年半だと思うと、
熱い太陽も少し愛おしかった。
「あんた、いい先生にあたってるやん、すごいやん」 「うん。奈良女やて、あの先生。子どもも3人おるんやて」 「奈良女子大っていうたら、女の東大と言われてる大学やで」 「え?そんな賢いん」 「そうやん、あの先生と話してたら、
すごいかしこい人ってわかるやん」 「なんでわかるん?」 「先生自身の目的意識がはっきりしてるし、
あんたの勉強真剣にみて、伸ばしてあげようって、
思ってくれてはるのが、よくわかるやん」
「こんな短い時間で、そこまでわかる?すごいなあ。
先生、このクラスの最初のときに、そういうてはったねん」 「しっかりついていきや。
あの先生ならまちがいないわ。
途中で投げへんと思うよ。」
娘の人生である。
恵まれた環境にあって、
それを生かせるかどうかは娘次第。 親は、子に恥じない生き方するしかない。
がんばりや。
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