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本当の強い花 7月20日(水)

なでしこ、撫子、大和撫子
のイメージは、

今回の女子サッカー日本代表が世界一になったことで
明らかに、「強い!」になりましたね。

もともと撫子の花言葉が、

大胆、勇気、純愛だとは知りませんでしたが。

今回の澤 穂希選手をはじめとするなでしこジャパンの

ワールドカップ優勝がもたらした問題提起の中で、

一番うれしかったこと。
日本のプロサッカー選手の男女の賃金格差の問題点が

いち早く注目されていることです。
現在、日本の男子選手の給与総額は約24億円。

女子選手は総額約8000万円、で

一人最高額が年棒300万円にとどまっていること。

ほんとに、それでも澤選手は、

婚約者に「僕とサッカーとどっちを取るのか」と、迫られて、

「サッカー」と答えたというのですからすごい。
まあそんなこと聞く方も聞く方だけど。

結果論かもしれませんが、

「サッカーやめて、僕のために食事をつくり、

僕の世話をし、ぼくの帰りを電気を灯して待っといてくれるか、

世界一めざして大好きなサッカーを続けることとどっちを選ぶのか」

という質問ですから、

答えはたいてい明白です。

そもそも「愛」という名の崇高な、

しかし時にそれは都合のいい大義名分と化し、

無料家政婦、無料セックス、

子生み・子育ての機械、夫の親の無償介護つき、

気に入らなければ殴って言うこと聞かせればいい、

極端かもしれませんが、、

そんな便利な存在を正当化してきたところ、

多々ありです。

「僕」の給料が300万円より?かろうが、

低かろうがそんなことは問題ではないのです。
女子であろうが、男子であろうが今やもう、

人生の目的を定めた人たちは条件より、

自分自身が日々どう生きるかということを、

考え、がんばり、楽しむことが一番なのです。

それをお互いに認め、共有し、

支え合える人としか結婚なんてできるはずありません。

時代は変わっているのです。

 

少なくとも女たちの腹の中では、

まちがいなく正直に変わってきている。

だから優勝したのです。
たとえば中田英寿選手に、

「サッカーとあたしとどっちを取るの?」

なんて今時せまる女性がいるでしょうか?

なぜ女なら「俺か仕事か」と迫られるのでしょうか。

その背景には、女性の仕事にたいするまず、

尊重が見られません。

なぜ女性が仕事を続けることが軽く扱われるのか?

賃金が低いからです。

男性総体の所得を100としたら、女性は67です。

(厚生労働省 雇用均等・児童家庭局2009年9月のレポートより、

2008年の数値)

日本の男女の賃金格差(一般労働者 男女間の給与所得格差)は

世界レベルで見ても途上国を含めても大きいのです。
所詮、女が仕事、仕事といったって、

一人で食っていけるものでもないし、

ましてや家族を養えるわけじゃないだろうが、

ってとこですね。

それは現実なんだけれども、

この世界不況の中で、

男性もリストラや職にありつけない、

低賃金化している中で、

共働きが当たり前のような時代になり、

晩婚化が進み、当然少子化も。
条件の良い男性との結婚がある程度、

女性の人生の面倒を見れた時代も終焉を迎えています。
そんな中で、

女性たちは考えているのです。

かつてのような結婚神話も崩れ、

じゃあどうやって生きるのかを。

なでしこジャパンの優勝で、

女子サッカー選手の所得を男子以上にするのが本来ですよね。
もともと日本のスポーツ選手の待遇は、

総体として良くないですね。
イチローや石川遼選手などのようなホントに数人の人たちの

何十億円というのがめだっていますけど。

バレーや柔道、アイススケートなど世界的にメダルを取れている

スポーツ選手たちのその後、というのは、

他国と比べても待遇が良くないですね。

それこそ日の丸背負って、

国家の名誉と威信(あまり選手は意識してないと思いますが)を

輝かせている選手の待遇が悪くてどうするのですか。君が代を立って歌わなかったら処分、

などという前に、

楽しんでプレーしながら、

結果、日の丸を世界にはためかしてくれた「なでしこ」に

最高の実質的な栄誉を。
どうも「さむらい」ではなかなか勝てないっすよ。
第一、さむらいなら、

女に「ぼくと仕事とどっち取るの?」なんていわないよねえ。

たぶん、「なでしこ」のイメージが変わったと同様に

「さむらい」のイメージも変わったのかもしれませんね。
いいじゃないですか、男だからってそんなに「強く」なくても。
もっとしなやかに生きていくのがいいですよ。
肩ひじ張らず、

しっかり家事育児も楽しめばいいじゃない。
厨房に入らぬ男子など時代おくれ。

イケメン、イクメン、このごろイケメシ。
そんな、たおやかな男性が増えてきていると思います。
そのような男性を「弱い」とは思いませんね。

むしろカッコイイ。

女性たちは、

中身空っぽの「強さ」なんて必要としていません。
日々の生活の充実と楽しさが大切なのです。

それを共有できるパートナーがすてきなのです。

女性も男性も、

別にお互いの顔色伺うような、

生き方することないですよね。
ただ、いつもお互いを尊重できる関係性がいいですよね。

戦争に負けるときは負ける。
原発が爆発した今、

だれが誰かを守れるというのですか?

みんなで力を合わせるしか方法ないです。
誰かに頼るんじゃなくて、

自分で考えて行動する、

自己責任をもったうえで解決していくことが、

楽しいと言える社会をつくるんですよね。

それにしても、

やっぱり、なでしこジャパンはかっこいい!
ああ嬉しい!