先月、東京大学大学院の北岡伸一先生の活動をお祝いする会に、
寄せていただいた際、お土産に下さった書籍がある。

「外交的思考」 千倉書房 定価1800円+税
なんともおもしろい。
3部構成で、
外交的思考、
書物との対話、
バッターボックスに立て、
となっていて
外交的思考は、国民感情というものという題から始まり、
マッカーサー元帥の言葉が引用されている。
憲法9条のこと、日中歴史共同研究のこと、
サミットにおける日本の役割のこと、国益とは何か・・など、
深い多角的な政治の洞察がはかられます。
書物との対話では、「文明論之概略」再読から、
松本清張「史観宰相論」を読む、から
山崎正和「歴史の真実と政治の正義」に寄せてまで。
バッターボックスに立て!では、
少年も大志を抱け、運命の女神、など
北岡さんがいままでに新聞などに書かれてきたエッセイなどが
収録されています。
議員にとっては、
とても役に立つ北岡教授の考察です。
今、わが国の第一線に立っている教授が、
東大を辞職され、新たな境地で自由に研究活動をなさることは、
私にとっても大きな期待です。