言葉にならないほどの屈辱と
言葉にできないほどの落胆と
立ち上がれないほど
傷ついているあなたに
わたしは言葉ではなく
透明でさわやかな風を
あなたに贈ろう
吐き気がするなら
がまんせずに
吐き出してしまえばいい
あなたの内にある
あなた自身の悪露を
一緒に捨ててしまおう
そうすれば
あなたの中の
孤独がきれいに磨かれて
澄んだ光を放つでしょう
人は生きている限り
孤独の群れからも
取り残される時がある
でも感じて受けとめてほしい
ほら、わたしがあなたに吹かせている
あなたを包んで離さない風を
ほんのしばらくの時がたてば
その風の向こうに
震えるあなたが小さく見えるはずだから