梅村龍三郎の晩年の薔薇の絵。
あの薔薇は泉州の津志本さんの薔薇です。
そのことを記したのは司馬遼太郎さんです。
毎年、お誕生日に夫がこの薔薇をくれます。
真夏の薔薇は手入れが大変です。
朝晩、花瓶の水をかえ、茎を洗い、
氷を日に3回ほど花瓶に入れて、水切りをします。
花の美を保ち、命を長らえさせるためには、
本当に手間が必要です。
津志本さんの薔薇は、茎が太く、咲ききるのが特徴です。
唐九郎さんと同じで、
ご自分が作った薔薇で不本意なできのものは、
すべて捨てるそうです。
けれど見事な薔薇です。
ちなみに司馬遼太郎さんが
津志本さんの薔薇のことを書いた文章の題名は
「私の誇るべき人」。
わたしも尊敬する方の一大事の時には
この薔薇をお送りしたりします。

うーん、すてき!
この写真の薔薇が津志本さんのオリジナルの薔薇です。
お店にはオールドローズ系のものもたくさんありますが、
真夏の薔薇でこの見事さ。
驚きの美しさです。
どうもありがとう、
と思わず薔薇にお礼をいってしまうほどでした。
ほんとうにありがとう。