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最高裁大法廷、「婚外子遺産相続差別は憲法違反」の英断 9月5日

昨日、最高裁大法廷が、

15人の裁判官全員一致で英断を下しました。

 

私が、実際に受けてきた、

さまざまな婚外子についての相談は、

大人の愛憎劇の中で何の罪もない子どもだけが、

もみくちゃにされる不当で、

悲惨なものばかりでした。

 

民法の基本的な概念が、

100年ぶりに改正の必要が出てきていますが、

国会議員の発言を聞いていると、

頭の中が100年前と同じだな、

この人たちは国民生活の現状を本当に知らないんだな、

と思いますね。

 

こんなときだけ「家族制度がくずれる」とか

「社会秩序が乱れる」とか言いますが、

もともと何が原因ですか?

 

自分に妻や子ども、家族がありながら、

他の人と恋愛だか、浮気だか、

本気だか、ただの遊びだか知りませんが、

いずれにしても婚姻関係を持たない女性との間で

子どもが生まれたと。

こういうケースの場合、

大半は婚外子の家庭は母子家庭になっています。

その子どもについてしっかりと男性が責任を持たないから

こういうことが問題になるのですよ。

時には男女が逆のケースももちろんありますが。

 

また、そういうことではなくて、

もともと婚姻制度そのものに疑問があり、

別居や同居に関わらず、

共に家族として生きている人も大勢います。

この人たちの生き方の選択によって、

生まれてきた子どもの相続権が少なくなる、

という法律がおかしかったのです。

 

もともと大日本帝国憲法のもとでの民法では、

畜妾制度が認められていました。

けれど、いわゆる婚外子やその母親である女性に対しては、

生活、養育、教育まで男性が責任を持つということも

定められていました。

 

今はどうでしょう、

橋下さんのように「不倫は文化だ」とか、

男性の性処理のために女性が必要だとかという意味の

発言にも見られるように、

経済力も愛情もないのに、子どもができてしまい、

無責任なことをしている人が多いのです。

 

女性も強姦などではなく、

相手に家族があるということを知りながら交際するなら、

責任があります。

一方的な被害者にはならないことを覚悟して

付き合うべきですね。

 

大人の恋愛は自由ですから、

他人が口をはさむ余地はありません。

でも好き勝手に恋愛する自由には必ず、

両者に責任があります。

 

生まれてきた子どもたちには、

親の関係性がどうあれ、どんな事情であれ、

何の責任もありません。

 

無責任な大人が多い中で、

今回の最高裁の判断は、

「君たちはすべて、子どもに対して重大な責任があるのだよ」といわれているものと感じました。