嬉しい知らせでした。
私の父の弟、
つまりわたしの叔父は父と21歳年が離れていますが、
戦争中、父の家族はみんな台湾にいました。
祖父が国の官吏で、台湾に駐在していたのです。
台湾では、大きな屋敷にメイドさんもいて、
庭にはバナナの木がたくさんあるような
暮らしぶりのところで父は育ったそうです。
学校も台北一中で学び、
敗戦で、帰国後は大阪市立大学の医学部に入学しましたが、
結構台北一中の同窓生もお医者さんになる人が多かったそうです。
けれど帰国して間もなく、
叔父はポリオのワクチンの副作用で高熱を出し、
熱が引いた時には両足に麻痺が残りました。
戦後のどさくさのころ、本当に子だくさんの家族が多い中で、
子どもの熱についてもどうしようもなかった時期があったのでしょう。
ポリオワクチンの副作用の「小児麻痺」です。
その後のことはこのブログの奥の方に行ってしまっている、
私の「福祉の原点」をお読みいただければ幸いです。
叔父はポリオワクチンの被害者です。
叔父の人生を私は幼いころから見てきました。
台湾で自分の父親を亡くした私の父が、
叔父の面倒を見てきたことも見てきましたし、
私の母が、叔父の世話をして、
毎日、百舌鳥の養護学校まで、私たち子どももつれて
阪和線に乗って送り迎えをしたことも覚えています。
生ワクチンによる被害を少しでも減らすために、
不活性ワクチンが承認されることは本当に喜ばしいことです。
ポリオワクチンだけではなく、
ワクチンや薬には効用があり、しかし反面、
人の一生を一変させてしまうような副作用があります。
さまざまな薬害の問題について、
関心が高まることは大切なことですし、
きちんと改善解決することが急がれます。