ホームのりこの部屋 > のりこのひとりごと「母を感じるとき」
のりこの部屋
月ごとに読む

のりこのひとりごと「母を感じるとき」

2月14日は亡き母、山口彩子の命日。

今年で母が亡くなって丸10年になる・・・。

 

本来愛情の深い母ながらも、

仕事の上では私にはとても厳しい上司だった。

15年間女性団体活動という市民運動を通じて、

あらゆることをみっちり、たたき込まれた。

 

「私は死んでからも女性センターを見守る」と、

「だから、お墓はお隣の顕本寺さんに建てて」と言い残して逝った母。

 

堺市初の女性副議長となるまでに、

多くの女性たちと共に、女性センター建設を実現し、

堺の女性政策、こどもの教育や環境、消費運動等を推進してきた。

 

その功績にドロはぬるまいと私もがんばれている。

 

母は私を一切後継指名などしなかった。

 

「人様が決めるもの」と。

「そのへんの二代目になるな」と。

 

今も玄関から「ただいま」と帰ってきてくれそうな気がするが、

どこにもやっぱりいない・・・。

それでも毎朝仏壇の前に座ると、

なんだかまた怒られそうな気もして。(笑)

 

でも本当に親はありがたい。

いなくてもいつもいざという時助けてくれている。

母を感じるときである。

あたたかな幼い頃の膝まくらを思い出し、幸せに思う。