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めずらしい赤風蘭が咲きました 7月6日(水)

月曜日に、いつも髪をカットしてもらている美容師のY先生から、

かつて父によく風蘭をもらっていたんで、

そのお礼にと、めずらしい赤風蘭をいただきました。

それは残念ながら茎は赤いのが残っていましたが、

花は枯れていました。

Y先生も「残念ですが・・」と申し訳なさそうに、

でも一鉢持ってきてくださいました。
見たかったな・・・と思いつつ今朝も庭の水やりをしていました。

大きな、白木蓮の木の枝に吊るしてある

風蘭の花が咲き始めたと思ってよく見てみると茎が赤い。

もしかして?と

老眼の目を凝らしてよく見てみると

白い花に濃いピンク色がぼおっと点のように色づいていました。

花全体が赤いのかと思っていたらそうじゃなかったようです。

でも咲き始めなので、

全体が赤くなるかもしれない・・楽しみです。

 

 

赤風蘭です

赤風蘭です

 

わかりにくいですか、アップの赤風蘭です

わかりにくいですか、アップの赤風蘭です

 

父が大切にしている、

でっかい風蘭の塊も玄関の水鉢の上で、

今、白い可憐な花が花盛り。


父が大切にしている風蘭

父が大切にしている風蘭


つぼみもいっぱいです。

 

こんな可憐な花をたくさん咲かせています。

こんな可憐な花をたくさん咲かせています。

 

風に揺れるというより、

暑い夏にそよ風を運んでくれそうな姿です。

水きりはよく、水はたっぷり。

毎日の水やりの成果だと思うとちょっと幸せ。

吊るしてある赤風蘭を、

外して父の診察室の外から見せに行きました。
「ほら、お父さんのも咲いてるよ」
「ほんまやな」
「きれいやね。生まれて初めて見たわ」
「もとんとこにこれも吊るしといて」
と父が、Y先生からいただいた赤風蘭を差し出す。
ううん。抜かりないな、相変わらず。

珍しい赤風蘭をすでに自分の診察室の窓側に飾っていた・・。

思えば父とはこんな親子の

普通の会話は交わしたことがないに等しい。
いつも難しい顔をして、口を開けば命令と、小言と叱責と。
母が亡くなった後は、喧嘩を売る相手もなく、

ときどき私に売ってくるが

私には夫婦げんかもするヒマがないのに、

父とけんかなどするヒマはない。
かわす、かわす。
父に苦労した母の二の舞いなど御免だ、

と心に決めている。
でも母が亡くなる直前に、

病院で弟二人と母と父と私とで家族会議をした。
母は、わたしに、家に戻ってくれと言った。

父も「わしは典子に戻ってきてほしい」と言った。

弟たちはラッキーと思ったに違いない。
こんな気難しい父と暮らすなど、

こりごりと実は思っているだろう。
自分も外へ出かけない代わりに、

家族が出かけることに機嫌を悪くする父だったし。

もちろん父への感謝は別だ。

それはそれでみんなありがたいと思っているけれど。


おかげでわたしは、

なんだかんだ言って、

やっぱり夕方6時までに夕飯のしつらえをし、

というのを原則に動いている。

食べ物もなんだかんだ言って父の好きなものを買って帰っている。

いわゆるかつて父が母や私たちによく言っていた

「食わしてやっている」の逆バージョンだ。

赤風蘭と白風蘭の可憐さが、

どうしてこんな話になってしまうのだろうか。

と苦笑していたら

「トイレの始末頼むわ」
「もう終わってる、ちゃんとしてありますよ」

ほんまに三つ子の魂百までとは、父のこと。

人が何をしてても用事を言いつける。

まあそれも、

父が生きているという証明だと思うことにしました。