覚えていらっしゃる方は同年代以上。
家の子どもたちは誰も知らない。
夏の夜空を見上げていると、
ふと天体少年、中村君のことを思い出した。
中村君は、小学校中学年の頃から天体少年になった。
耳が大きいので、あだ名がトッポジージョ。
あのころの人気アニメ。
ネズミの主人公で、なかなかいかしてる。
ミッキーマウスとは全然違っていて、
もっと主体性のある、人間味のあるネズミ。
あれから中村君は、どうしているんだろう。
星ばっかり見てると、視力が下がると言いながらも、
天体望遠鏡が離せないようだった。
小学生ながら、
なにかこれっていうものに没頭している友達を見るのが好きだった。
いろいろ教えてもらうのが楽しみだった。
クラスでは、ほんとにめだたない存在でも、
星を語り始めると、誰にも負けない。
いつか、自分の名前が付けられるような惑星を
見つけるんや、と生き生きと語っていた。
中村星はみつかったかなあ。